パニック障害は、突然の動悸、息切れ、めまいなどの症状を伴う発作を繰り返し経験する精神疾患です。発作は数分間続き、非常に恐ろしい経験となることがあります。
パニック障害は、適切な治療によって十分に改善することができます。
一般的には、認知行動療法 (CBT) と薬物療法の組み合わせが用いられます。
1.認知行動療法
CBTでは、パニック発作を引き起こす思考や行動パターンを特定し、それを変えていくためのスキルを学びます。具体的には、以下のようなことが行われます。
- 認知再構成: パニック発作を引き起こすような、ネガティブで不合理な思考パターンを特定し、より現実的で建設的な思考パターンに変換する練習を行います。
- 曝露療法: 少しずつ恐怖や不安を呼び起こす状況に身を置き、それに対処する方法を学ぶ練習を行います。
- リラクゼーション法: 呼吸法や瞑想など、パニック発作の症状をコントロールするための方法を学びます。
2.薬物療法
薬物療法は、パニック障害の症状を緩和するために用いられます。一般的には、抗うつ薬や抗不安薬が処方されます。薬の効果は個人差が大きく、医師と相談しながら自分に合った薬を見つけることが重要です。
3.セルフケア
パニック障害の症状をコントロールするためには、セルフケアも重要です。以下のようなことに心がけましょう。
- 規則正しい生活習慣: 十分な睡眠、規則正しい食事、適度な運動を心がけましょう。
- カフェインやアルコールを控える: カフェインやアルコールは、パニック障害の症状を悪化させる可能性があります。
- ストレスを溜めない: ストレスはパニック発作の引き金になりやすいので、適度にストレスを解消しましょう。
- リラックスできる時間を作る: 読書、音楽鑑賞、ヨガなど、自分がリラックスできる時間を作るようにしましょう。
4.サポートを受ける
パニック障害は一人で抱え込まず、周囲の人に助けを求めることが大切です。家族や友人、カウンセラーなどに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。また、パニック障害の患者同士の自助グループに参加するのも有効です。
以下は、パニック障害に関する相談窓口です。
- こころの健康相談統一ダイヤル: 0570-064-556
- いのちの電話: 0570-783-556
- よりそいホットライン: 0120-279-338
パニック障害は、適切な治療とサポートによって克服することができます。
一人で悩まず、ぜひ専門家に相談してください。
以下は、パニック障害に関する情報源です。
- 厚生労働省 - こころの病気について
- 全国精神保健福祉センター連合会
- パニック障害克服ナビ
パニック障害の克服には時間がかかる場合もありますが、諦めずに治療を続けることが大切です。希望を持って、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
※パニック障害ですが、全人口の1.5~4.7%という多さです。
決して稀な病気ではありません。年代では20~30代が多いようです。
男性では20代が多く、女性では30代に多いという特徴があります。
そして男性よりも女性の方が2~3倍多いのも特徴です。