Big Star #1 Record
ブラッド・スウェット&ティアーズからヴォーカルとしてのオファーを
受けたが、アレックス・チルトンは、それを断ってから結成をしたのが
ビッグ・スターだった。
メンバーは、作曲を手がけていたアレックス・チルトンとクリス・ベルに
ドラマーのジョディ・スティーヴンスとベーシストのアンディ・ハンメル。
71年のデビュー作には、80年代以降のパワーポップやオルタナ系ロック
の先走りし過ぎたサウンドや曲が並んでいました。
70年初頭では見かける事の無かった、アレックス・チルトンが生み出した
個性的なロックは、一般的には受けないまま、完全に見過ごされてしまう。
このアルバムには80年代以降に、カバーされた人気曲が多く書かれていて
カリスマ的な人気が10年以上過ぎてから、じわりと広がって行きました。
何曲か有名曲は以前アップをしていましたが、今回は残りの曲から少し。
扱いはバッド・フィンガーに近かったのかも知れませんね。
少年の時にビートルズの米国公演を見て、大きな衝撃を受けたそうです。
まずは、後のパワーポップに影響を与えてそうな、A面の一曲目を。
Big Star Feel (from #1 Record) (Official Audio)
次は、13歳の時に初めて見たビートルズの事が書かれた曲です。
Big Star Thirteen https://youtu.be/9tZT_FdAxpY
このサウンドは70年代の初頭では無くて、80年代以降の音です。
Big Star - When My Baby's Beside Me
次は、ガールズグループのバングルスがカバーをしていた曲です。
パワーポップの起源を、ザ・フーとする見解が有る様ですが、そんなに
ポップなバンドでは無かったと、個人的には思うのですが?
Big Star - September Gurls
3枚のアルバムを残し解散をしていますが、徐々に難解さが出て来て
オルタナへの影響が広がり、カリスマ性がより極まったでしょうか。
特筆すべきなのは、90年代以降のオルタナティヴ・ロックへも大きな
影響を与えていた点です。まさしく先走り過ぎたバンドでした。
Big Star Watch The Sunrise
オルタナやグランジとして最も大きな成功を収めた、REMが
ビッグ・スターからの影響とリスペクトを示した事で、やっと
周りの低い評価も変わりつつ有るのでしょうか?