THE BEATNIKS
LAST TRAIN TO EXITOWN
3作目のアルバム「M.R.I. Musical Resonance Imaging」から10年後
の2011にリリースされたのが「LAST TRAIN TO EXITOWN」でした。
今作ではポップさは抑えめな印象でしたが、重心を低く構えた大人の渋い
雰囲気がアルバム全体に響き渡り、近年のJポップでは抜けた名作に成った
のではと個人的には思っています。
鈴木慶一さんの持つ達観したポップセンスに、高橋ユキヒロさんの歌声は
奥行きや広がりを生み出して、世界に通用するJポップを見せてくれました。
英国的なスタイリッシュな屈折感に、日本特有の間を含む世界は混ざり合う
のが難しい印象ですが、それを可能にした作品では無いでしょうか。
オープニングを飾った曲は、日本らしい繊細さや儚さも加わり魅力的です。
THE BEATNIKS_"A Song for 4 Beats"
シンプルなエレクトロニカ系の曲は、リフレインのギターと、ため息が
ふわふわと漂っていました。日本人とは思えないクールな心地良さです。
THE BEATNIKS Ghost of My Dream
50’sを意識した豪華な土台に怪しさを一杯乗せて、何だか楽しそうな2人。
「カットアップだ! 我らの実存」のタイトル通り、突然、曲は切れましたw
THE BEATNIKS Cut Up Our Existence
ラヴィン・スプーンフルをカバーしていました。シャレてますねぇ~
ロジャー・ニコルズの世界に重なりそうです。
THE BEATNIKS Didn't Want To Have To Do It
日本と西洋が微妙なバランスで混じり合っていた切ない曲を最後に。
THE BEATNIKS Last Train To Exitown
ドラムだけでは無く、コンポーザーとしても高い能力を持ったシンガーでした。