SHUGGIE OTIS
Inspiration Information
74年に発表されたサードアルバムが、21歳のラスト作に成ってしまった。
時代を飛び越えたセンスを持っていた事は、そのサウンドを聞けば明確に
伝わって来ると思います。故にその時代には早過ぎて、注目されないまま
埋もれてしまう。
スライ・ストーンに通じるファンキーさは、より洗練されたクールさを持って
いて、その音にプリンスが惚れ込んでいたのは、十分に理解が出来る。
前後しましたが、この後44年間も新作は出されませんでした。
今夜は、まさしく天才ぶりを発揮していた、サードルバムから聞いて下さい。
もしも、これが90年代や現代に出されたと言われても違和感は無い筈です。
まずは、アルバムのタイトル曲だった一曲目から。神経の行き届いた繊細で
緻密なアレンジは、格別の心地良いグルーヴに乗って流れて行く。
SHUGGIE OTIS - Inspiration Information
ジャジーさは現代のスムースジャズに近く、さり気無いストリングスの絡み
具合はAORと呼んでもいいでしょうか。
SHUGGIE OTIS - Island Letter
ソフトでメローな曲が続きますが。単なるAORとも言えないディープな音は
気分をハイにして、頭の中を異世界に連れて行ってくれそうです。
SHUGGIE OTIS - Aht Uh Mi Hed
偉大な父親のDNAを受け継いでいたのは確かですね。
SHUGGIE OTIS - Not Available
最後に、とろけてしまいそうな優しいギターの美しいサウンドを。
SHUGGIE OTIS - Rainy Day
先走りし過ぎた為に認められずに、埋もれてしまった典型に見えます。
やっと近年に成って、再評価は進みつつ有る状況でしょうか?