救急車がサイレンを鳴らしながら庭に入って来ました


救急隊員の方が義父と私に次々と質問します


義父の声は小さくて少し聞き取りづらいですが、話す内容はしっかりしていました


義父は担架に乗せられ救急車の中へ運ばれました


大きい病院の受診歴があるか聞かれましたが


あるのです。が


それは3年くらい前に義父が ある病気の治療の為に入院したA病院。

しかし、入院中に義父が一方的に病院や医師を非難して暴言を吐き散らかし、治療が完了していないのに退院すると言い出し


身体のためにも治療はちゃんとした方が良いと必死に引き留めようとする医師や看護師さんの説得を振り切り、無理矢理自主退院したA病院


でも、そんなこと義父の前で救急隊員にこの状況で話せませんし


でも受診歴があるのは確かなので、その病院名と入院時期と病名を伝えました


救急隊員は いくつかの病院と連絡を取り合ったようですが、結局、義父が問題を起こしたA病院が受け入れてくださることになりました


義父が自主退院する時は


「こんな病院、頼まれても2度と来ねえからな‼️ムカムカ


と捨て台詞を吐きました


絶対A病院のブラックリストに載ってるはずです


その病院に救急搬送されるとは‥


でも3年前とはいえ、義父の全身検査をし、未治療の幾つかの病名についても詳しく記録されているでしょうし、治療に最適といえば最適




それに、

2週間後に義父はA病院に診察予約が入っていたのです。

それは ここ数ヶ月(義母が健在の時から)義父は

腰と足の痛みを訴えていて

あちこちの小さいクリニックや医院を受診していました


しかしどのクリニックや医院でも


「病名を教えてくれねぇんだムカムカ


そんなことあります?


それで、痛み止めとか湿布を処方され、治らないから他のクリニックに行く

を繰り返していたようで


ある日

義父から夫に電話があり、


「腰が痛くて限界だから手術したいから病院に連れて行ってくれ!」


ですって。


夫は

「あー、うーん、わかったー」


という いい加減な返事をしていて


ちょうど私が夫の近くにいたので 電話を切った後に内容を聞きまして


「病名を言ってくれないなんて有り得なくない?

どのクリニックもだよ?


てもそんなに痛いって言うなら

なんか違う病気かもよ?

大きい病院で調べてもらった方がよくない?


それに手術って言ったら大きい病院だろうけど

いきなり大病院行って手術してくださいはないよ


大病院は紹介状があった方がいいよ

かかりつけの整形外科も何度も腰痛で通ってるんだから、事情を話して紹介状書いてもらうのが一番早いんじゃないの?


手術しなきゃならない状況なら、とっくに診てもらった先生方から そういう話出てるはずだけどね?


まぁ、義父は自分で運転してアチコチ クリニック巡りしているんだから、先生に自分の口から言えるでしょ?」


多分義父は面倒くさいから、夫に付き添ってもらって先生と話して手続きもしてもらいたかったんだと思います


そうすると夫は平日仕事休んで遠い単身赴任先から帰って来なければならない

そして又戻らなきゃならないんですよ


自宅から数キロの整形外科にね?

わざわざ?

話するだけのために?


義母の件で相当有休を使ってしまっていた夫


なるべく休むのは避けたいでしょ




早速夫は義父に電話して私に言われた事を話しました。(伝書鳩かい)


義父も夫もそういうこと思い付かないのかな?


そして義父は早々に自分でかかりつけ医の先生に話をして大病院への紹介状(後日受け取り)と予約を取ることが出来たのです。


それがA病院 2週間後の予約日でした。


義父としてもA病院に行くことは かなり不本意だったと思います


でも仕方ないんです

この辺のクリニックの提携先は、ほとんどが地元の大きいA病院ですからね


違う病院が良ければ、時間やお金が余計に掛かろうと義父が自分で行けば良いことです


話が逸れました汗



救急隊員の方が


「お嫁さんは救急車に一緒に乗って行かれますか?

いずれ今日退院になったとしても、入院になったとしても一緒に救急車に乗って行くと、お嫁さんが家に戻ってくる足が無くなってしまうので、

ご自身の車で救急車の後を走って来てもらっても良いですよ?」


「え?

一緒に乗って行かなくても良いんですか?


じゃあ、帰りの足が無いと困るので自分の車で行きます。

(家は駅から遠くバスも一日数本しか通りません。病院からタクシーだとかなりの料金がかかります)

もちろん、交通ルール守ってゆっくり行きますので!」


ということになりましたので、

救急車の中での義父の様子はわかりません


当然救急車は信号関係なく走って行けるので、

私の車はどんどん引き離され

私が病院に到着した時は義父は既に病院内に運ばれていました。


私は救急窓口で受付をし、家族待機室で待ちましたが、同じような状況のご家族が沢山いらっしゃいました


しばらくすると担当の先生に呼ばれてお話をお聞きしました


医師の口から出た衝撃の病名は!