また車両を納車…ついでに軽めにキハ40-700・1700のお話 | 北海道限定の鉄道ブログ

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みなさん、こんばんは

えー・・・今日はですね、車両を増備したのですが・・・

 

 こちら、キハ40-1700です。TOMIXから出ているハイグレードのタイプで、現時点では再現度トップだと思います。パーツは未使用でした。ラッキーといえばラッキーかな?

 こちらの車両は、既に新品の販売は終了。中古品も北海道ではまったく見なくなりました。購入できたときは感動でしたね(笑)

 

ですが・・・ご存知の方もいると思いますが・・・

 

TOMIXより、キハ40-1700番台の再販・非動力車の新規販売が決定してしまいましたorz...

 

あぁ・・・これは完全にやらかしました・・・。まぁ、人より早く手に入れられたとでも思うしか・・・(笑)ただ、どうもキハ40-1700の動力車、厳密には再販ではなく新規扱いのようなのです。

 

どういうことか?というのが気になったのですが、どうやらプロトタイプが変わった模様。

TOMIXから発表があった写真の車両はこちら、キハ40-1798です。函館運輸所所属の車両ですね~。

 

一方、今回、私が購入したキハ40のプロトタイプはこちら

プロトタイプは残念ながらわかりませんが、道南鉄道ではこちらの車両にしようと思います。注目すべきは前面左下。凹んでいる部分がありますよね?

 

実はこの部分が無くなり、すっきりした車両が今回、TOMIXが新たに生産と見られているプロトタイプとなっています(確証はありませんが・・・、前に発売したタイプが廃盤という扱いらしく、おそらくこうなるといわれています)。おそらく改造した際に埋められたようで、函館に所属している車両はほとんど(全て?)がこのタイプとなっています。

 

これは、近年TOMIXから出ている車両が、「H5系・485系3000番台・キハ261系1000番台・キハ183系北斗・733系はこだてライナー・キハ40系1700番台ながまれ・北斗星・はまなす」といった、函館地区の車両を集中してだした背景があるといわれています。キハ281系出したら死ぬよ

 

さて、問題は仮にこのタイプが製品化された場合「この凹みのないキハ40はどれくらいあるのか」です。 凹んでいれば、埋めて塗装すれば終わりですが、凹んでない場合、おそらく加工で戻すのは厳しいと思われます。下手をすれば、今回購入したキハ40がプレミアコースなのですが・・・。

 

 

~キハ40系700・1700番台のお話~

 さて、というわけで、今回はこのままキハ40系のお話です。キハ40系も、キハ183系に引かずややこしく、正直、私も知識があまり無いです・・・。現在、JR北海道ではキハ48を除くすべての番台が現存(一部車籍無し)。老朽化が進み、廃車も一部出ていますが、まだ非電化区間の最大勢力となっています。今後、新型気動車が導入された後は、ついにこの活躍にも終止符が打たれるのでしょうね・・・。

 

・函館運輸所/いさりび鉄道

 主な担当線区はJR北海道の車両は函館~長万部間。いさりび鉄道が函館~木古内間となっています。いさりび鉄道には状態がいいと思われる9台が配属。すべて330馬力エンジンを搭載した1700番台となっています。逆に、JR北海道の車両は、エンジンを交換していない700番台でさらに改造前の車両が初期車の800番台後半の車両もあり、老朽廃車も出ています。

函館運輸所車両の特徴はなんと言ってもゼブラマーク。貫通扉の左右に計4枚あるこのパーツが特徴です。この板、キハ183系についているのはそこそこ知られていますが、実はここに所属しているキハ281系の中間車にもついていたりします。函館所属の車両は、座席が従来の2+2のボックスシートから2+1列に変更となったものがほとんど?です。

 

ちなみに、函館車はおそらくすべての車両が凹みの無いタイプです。画像フォルダを懸命にあさったのですが、函館所属の車両で凹みのあるタイプは見つかりませんでした。

 

ちなみにTOMIXからは、JR北海道色に先立って、道南いさりび鉄道の「ながまれ号」がもうじき発売されます(こちらも凹みは無し)。まだ実車すら見たこと無いんですけどね・・・←

 

 2016年3月ダイヤ改正で消えてしまいましたが、青等の色合いが違う「函館色」も特徴的でした。他のところのキハ40では早いうちから淡い青のラベンダーカラーなのに対し、函館所属のキハ40は「噴火湾ブルー」としていたコバルトブルーに近い青を仕様していました。北海道新幹線開業前の2016年3月までは見ることが出来たのですが、その近辺での検査で塗り替え、全車、薄いラベンダーカラーに統一されています。

 実は、函館所属のキハ40では、本来、700番台が1700番台化されるときに行われるはずの水タンクの屋根から床下への移動が700番台でも1台を除いて全ての車両に行われています。

上(または左)が函館(一部)所属の700番台・下(または右)が本来の700番台です。右側のキハ40には屋根に大きく装置が乗っかっているのがわかると思います。

 このため、函館所属のキハ40はほとんどの車両の屋根上がすっきりした印象です。実は、これによりおそらくですが、次のTOMIXで出るキハ40-1700では、この「函館700番台」も可能なのでは?と考えています。700番台と1700番台の違いは、内面的なものが多く、詳しいことも良くわかってないのですが、エンジンの形式が違うところにだけ目をつぶればいけると思われます。ちなみに、この点が気になる方は4月に再販となる「キハ40-100」の足回りに交換すれば完全な函館所属のキハ40-700かも?

 

・苫小牧運転所

 キハ40の模型を考えたときに一番実用性があるといわれている苫小牧所属車両。というのも、札幌駅以外ですれ違う列車の組み合わせのパターンが一番多いんです。主な担当線区は室蘭本線の長万部・室蘭~東室蘭~苫小牧~岩見沢・石勝線の千歳~夕張・函館本線の岩見沢~滝川ですが、代走等で、函館本線函館~長万部札幌~岩見沢・日高本線の苫小牧~鵡川(様似)にも入り、道南地区のほとんどの線区を網羅しています。これにより、特急列車との組み合わせは、廃止となったスーパー白鳥・白鳥を除いて全列車とすれ違うことができます。 ただ、岩見沢~滝川間の運用は、後述の苗穂車がほとんどで、925D・926Dの1往復のみです。

 また、他車種連結では、室蘭本線ではキハ150-100や、日高本線仕様のキハ40-350番台といった車両と連結することが近年、多くなっています。

・・・で、焦点となっている前面の凹み。およそ半分といったところ・・・。1700番代化とは別に、突然改造が行われているようで、まったく法則性が読めません。

こちらが凹みのないタイプ。逆に考えれば苫小牧にもかなりの数のこのタイプがありますので、次回生産の車両でも苫小牧車にすることが出来ます。写真の1763は、実は現行(旧タイプ・・・すなわち凹みがあるタイプ)のキハ40-1700のインレタに載っている車番だったりします。おそらく、製品を作成する2012年頃は1763はまだ凹みがあったのかもしれませんね。

 

 また、苫小牧所属で唯一700番台である名物車両、キハ40-789も特徴です。某Wiki上で保留車という扱いですが実は現役で、このキハ40-789は、書類上こそ700番台を名乗っていますが、エンジン出力は700番台へ改造される前のキハ40-150時代に220馬力→330馬力へ出力アップ。1700番台の特徴である水タンクの床下への移動も済ませており、扱い上は1700番台、強いて言えば日高線の350番台に近い仕様となっています。このため、苫小牧所属のキハ40は全車が高出力車。ダイヤも、それに応じた速達ダイヤが岩見沢~苫小牧間を中心にあるのが特徴です。 旧タイプのキハ40-1700なら789にすることも可能なのかな・・・?

 

苫小牧運転所所属 キハ40

700番台

・凹みあり

789

1700番台

・凹みあり

1701・1705・1715・1767・1772・1784・1785・1787

・凹みなし

1703・1704・1706・1762・1763・1771・1780・1783・1786・1788

 

※自分の画像フォルダを参考にしたため、上記凹みあり→現在凹みなしのケースがあるかもしれません。気づいた場合はコメントいだたけると泣いて喜びます><

※1706に関しては、以下のとおり、凹みのある時代の画像も発見

 

・苗穂運転所所属

こちらは、未改造の700番台が多く、700番台6台・1700番台5台と微妙な台数となっています。一応、運用線区は函館本線長万部~小樽・札幌~旭川間と、代走で石狩当別~新十津川間に入る上、冬季は苫小牧車の運用に入ることもあります。かつては小樽~札幌間・札幌~石狩当別間もあったのですが、現在は回送運用のみ、まれに札幌→小樽で代走に入る程度となっています。札幌~岩見沢間も、客扱いは下り1本のみですので、事実上の運用は長万部~小樽・岩見沢~旭川間といったところでしょうか・・・。

 

ちなみに、宗谷本線を全線走ったキハ40系の「臨時快速」は実は苗穂運転所の担当でした。

 

これにより代走ばかりでいいのなら、一番万能な車両でもあります。というのも、連結相手として、同じ苗穂運転所所属のキハ150系0番台函館本線仕様、冬季の苫小牧貸し出しにより、キハ150系100番台や、日高本線仕様のキハ40系350番台、さらにはかつてサロベツが運休となった際にはキハ400-500とくんで臨時快速に抜擢、もっとさかのぼれば学園都市線非電化時代には、新十津川発札幌行き・札幌発浦臼行きの普通列車を代走した際に、キハ40-300・330・キハ141系列と連結しています。

 また、旭川方面の運用に入った際に、旭川所属のキハ54-500やキハ150系0番台富良野線仕様と連結しているのですが、先述したものも含めてほとんどが700番台担当となっています。自身が目撃しているのはキハ400-500と組んだ臨時快速のみで、他の運用はもっぱら700番台が連結してるケースがほとんど。入った例があればいいのですが・・・。一番万能なのは700番台なんですかね・・・。

昔はキハ40-300・330等が多数を占めていたため、マイナーだった苗穂所属のキハ40。1700番台は特に特徴が見られませんが、700番台は原型エンジンを未改造で使っている車両があるのが特徴でしょうか・・・。

 

また、冬季には苫小牧運転所のキハ150系100番台と交換で、キハ40系が苫小牧運転所へ応援に行きますが、この際に使用されるキハ40系は必ず1700番台となっています。そのせいなのか、冬季の苗穂車運用は700番台がほとんどですね・・・。

 

苗穂所属車両(1700番台のみ)

・凹みあり

1790・1816・1821・1824

・凹みなし

1818(どうも片面だけ埋まってる模様)

 

というのもですよ・・・

これ、2016年8月30日の930Dなんですよ。ご覧のとおり、凹みがありますよね?ちなみに、向きは札幌駅基準で苗穂側です。

そして、こちらが9月3日の苗穂運転所。凹みは・・・ありませんね。こちらが桑園側となります。さすがに4日で改造されたとは思えません・・・すると、この車両、桑園側が凹み無し、苗穂側が凹みありとなります。ひょっとしたら、凹みが無い苫小牧の車両も一部そうなっている可能性も・・・。出来たら調査してみます・・・。まぁ、あれです。模型をあまり改造しないユーザーは全力で避けたい一品です、ハイ。

 

・旭川運転所

資料不足のため、あまり語りたくないのですが・・・。主な区間は宗谷本線旭川~音威子府・石北本線新旭川~網走から釧網本線網走~緑・函館本線滝川~旭川ですかねぇ。この間の留萌本線では、釧路所属のキハ40とともに増毛まで走っていたりします。富良野線には・・・入るのでしょうか・・・?宗谷本線や石北本線といった、道北有名線区はどちらかというとキハ54-500のイメージが強いせいか、旭川車のキハ40はマイナーなイメージ・・・。

 逆に旭川車のメリットは混結が多い点です。キハ54をはじめ、キハ150の富良野線仕様や、最近あった釧路の首都圏色との混結など、さまざまな編成パターンが見られます。

 ちなみに、700番台と1700番台の比率が1:1(各16両)となっています

それで、1700番台で凹みの無い車両はありませんね・・・。旭川車を再現したい人は頑張って旧製品を探す旅に・・・。旭川運転所所属のキハ40は、運転所では重要部検査等を出来ないため、工場へ送られるのですが、石北本線・釧網本線経由で釧路車両所に送られる車両と函館本線経由で苗穂工場に送られる車両に分かれています。このため、検査表記が車両によって釧路・苗穂で異なり、ちょっと国際的?な感じになっています。

 さて、旭川運転所最大の特徴は、タイフォン撤去車・・・なのですが、筆者人生で1回も撤去車にあったことが無い模様・・・。旭川に修行ですかねコレ()

 タイフォンを撤去・・・すなわち、警笛の方式が変わっているのですね。どうやら、旭川運転所には、夜間等に検査のために鳴らす警笛がうるさいと苦情が多かったらしく、従来のタイフォンから鳴らす警笛から、音の小さい電子フォーンの変わっているようです。このため、タイフォンが用済みとなったわけで、これを横のよくわからない凹みごと埋めてしまえ!という流れ・・・っぽい?です。(自身ねぇ・・・

 実は、タイフォン撤去車は同時に凹みもなくなり、のっぺりした印象があるのですが、施工された車両、今のところ全て700番台だったりします・・・。新製品の出番か!と思いきや、700番台のため、水タンクが屋根上のタイプ・・・。もうこれ、100番台から改造した方が早くないですか()

 

 

・釧路車両所

釧路所属車の特徴といえばやっぱりヘッドマーク受け。なぜか全車に、釧路基準で根室・網走側にのみ装着されています。釧路支社では、快速はなさきにヘッドマークを装備しているので、その関係なのかもしれませんが、正直、使うんですかねこれ・・・。

 

主な運転線区は根室本線根室~釧路~新得~滝川のみです。たしか、釧網本線には代走で入ったことがあるかどうか程度、メイン線区は帯広都市圏ですね~。特徴ある車両ゆえ、道東方面を楽しむ方はいいのでしょうけども、

そして首都圏色。現在700番台1両・1700番台2両が首都圏色に戻されています。が、1700番台で首都圏色となった2台は、何回も言っているトイレの水タンクが床下に設置となったため、見た目がリバイバルというか・・・よくわからない存在となっています。まぁ見た目は懐かしい(?)のでいいんじゃないですかね~。

 

ちなみに、この700番台・1700番台首都圏色は、TOMIXから限定品で出ております。欲しい方は買ってみては。

 

また、こちらも写真はおろか遭遇すらしたことがないのですが、タイフォンを撤去した車両が出てきているようです。何号車だったか忘れてしまいましたが、ひょっとすると1700番台かもしれませんね?(笑)

 

 

 

~おまけ~

まぁ、有名な話なのですが、キハ40系350番台は、日高本線が被災により鵡川までのダイヤになったため、余剰となった車両をキハ40系1700番台と共通で使用しています。1台混ざる程度はあたりまえ、下手したら2台日高カラーで室蘭本線を走っています。現在、日高カラーのキハ40が目撃された線区は、函館本線滝川~岩見沢(岩見沢~札幌は検査回送で昔から)・長万部~函館。室蘭本線岩見沢~室蘭・長万部(全線)・石勝線千歳~追分~夕張となっています。おかげで、キハ40の苫小牧車の運用がわかりやすくなってしまいました()

 ちなみに、もちろん本業である鵡川~苫小牧間にも入っているのですが、この間見たら1700番台2両が鵡川行きに入っていました。は?

 

 

 

 学園都市線用としてキハ40系700番台から改造された300番台。4台とも学園都市線の気動車運転終了とともに、定期運用を失いましたが、4台とも現役となっています。学園都市線運用終了後の運用は

・苗穂運転所~苗穂工場間入れ替え同車

今、一番見やすい運用ですね。不定期ですが、日が昇ってる時間だ16時過ぎに、苗穂運転所から工場までを往復しています。つなげる車両はなんでもござれで、写真のようにキハ40や14系・スシ44・キハ261系0番台やらキハ183系までなんでもつなげます。 キハ40系300番台または330番台で2両を使用して入れ替えを行っています。

 早い話が機関車代わりです。今の時代に機関車だと、現在、定期客車列車の設定が無いため非効率ですが、キハ40系なら他の運用もできますからね。

 

・団体臨時列車

最近はめっきり減りましたが、臨時列車として道内各地に走ることも。去年は9月ごろに苫小牧まで走ることがありましたね~。キハ40系の4両編成は、案外見る機会が無いので、見ごたえのある編成ともいえます。

 

・函館本線普通列車

 キハ40系300番台は、ワンマン装置を持たないため、1700番台等の代走で入ることはできません。が、唯一ワンマン装置が無くても入れる運用があります。それが、函館本線札幌~旭川間の運用です。925D→924D→929D→930Dで1サイクルとなっていますが、従来入るキハ40系700・1700番台でも札幌~滝川間は車掌が常務します。

 2013年にサロベツが計画運休となった際、苗穂運転所からキハ40系を数台旭川に貸し出しました。この、貸し出し分の予備車を、上記の運用に300番台を入れることによってまかなった結果、生じたのがこの運用です。この時限定で、滝川~旭川間も車掌が常務していました。

 また、この運用は、旭川・苫小牧所属の気動車を苗穂工場へ送り込む運用もかねているため、上記のようにキハ40系を2台つなげて4両(客扱いは2両・・・)編成となったことも。

 

また、同じような理由で、キハ150系100番台が連結したケースもありました。カオス・・・。

 

・マヤ検

ロクに目撃したことが無いのですが、300番台を2台使用して、軌道を検査するマヤ34の機関車役として使われることもあります。DE15につながれることも多いのですが、着まわし線の無い現代の盲腸線ですと、こういった運転形態で走ることも多いです。かつては、キハ141・142が担当だったのですが、学園都市線電化と共に引退。こちらの車両が引き継ぎました。

 

ちなみに、急行用だったキハ400から改造された330番台は2両が現存。333は去年解体されてしまいました・・・。 こちらの330番台は、300番台と似たような運用ですが、実は車籍(車で言う車検)を持っておらず、苗穂工場~苗穂運転所及び苗穂運転所内の機関車役として担当しています。ワンマン装置がなく、車内がロングシートのため、使いづらいのでしょうね・・・。

 

 

一時期はいろんな団体列車で運転され、一世を風靡したキハ400-500「くつろぎ」一連の不祥事で、502・503が解体され、ATS-Dnの試験として残されていたらしい501も去年、解体となってしまいました・・・。 これにより、キハ400形は形式消滅となっています。

 

あれ?短くなかった?気のせいですよね!?

では、また次回^~