「”仕事”をしていく」というのは、「”仕事”ができる人を増やすこと」だと僕は考えている。
管理職だとか、人事を担当しているとか限定ではなく、社員として、アルバイトとして、パートとして、フリーで働く人として、重要な事だと思っている。
かなり難しい。
例を上げると、
○新人教育。
○部署が変わって、入ってきた人。
○中途採用の人。
このご時世、様々な状況で、新しい人が増えていく。
そのような人達に、「どうやったら、直ぐに仕事が始められるか?」を伝える力が大切になってくる。
複雑な職業であれば、尚更だ。
基本、コンビニの店長等は、「仕入」や「売上」等を把握する事も重要だけど、
「アルバイトの教育」も店長として、重要なスキルになる。
めまぐるしく入れ替わるアルバイト。そんな人達に、早く、仕事をしてもらう為に、順番に分かりやすくポイントを教える。
それがコンビニの店長に必要な事だと思う。
マクドナルド等のファーストフードなど顕著だ。
だからこそ、企業は仕事をマニュアル化する。
マニュアル化したり、教育ビデオを見せれば、「バーチャル」に実体験として、仕事を速く、憶える事ができる。
そのような事をたいていの企業は準備している。
だがしかし、マニュアル化が難しい、教育映像が作れないという企業において、
「人育て」は本当に困難だ。
兎に角、「個人の仕事の独占化」を防ぐという事を認識させる事をしなければならない。
ふつう、人間は、
「私にしかできない仕事」
を作りたがる。スペシャリストになろうとする。
そうやって、自分のプライドを守ろうとする。
芸術家なんて顕著だ。世の中はそれを才能と呼んだりする。
だから、「誰にもできるようにする事。」と言っても、そのようにはしない。
私が今、感じている”危機感”はまさにそれで、
若い人の多くが「誰にも仕事をできるようにする、のを拒否」する。
自分のスキルや知識を独占したいと考えている。
それは間違いだ。
それは実は仕事をしていない。
「誰でもできるようにする事」がいずれは、「自分のステージを更に上げる事ができる。」につながる。
つまり、他の人に仕事を譲って、自分は他の仕事を”新しく”できるようにする事が、
「本当に仕事」ができる人になる。
この論理を理解している人が少なくなっているように思う。
僕の私見では、日本の大企業の多くが、この仕組みを十分に把握し、発展してきた。
その仕組みが作れる事こそ、大企業たる所以だろうとも思っている。
けれど、だからこそ、ベンチャー企業の中で、そのような仕組みを作る事を僕は重視している。
「僕がいなくなったら、この会社困るだろう。だから知識が技術を独占するんだ」
そう思っている若手が多い。
そういう考えが、今の日本の経済力を阻害しているように思う。
一流企業になった所や、優秀な人達の顔を思い出してもらいたい。
知識や技術を独占せず、後輩等に、譲っているではないか?
日本の今の若者の多くが、日本の負の因習”既得権益”化を仕事だと思っている。
既得権益を個人に落としこむ事を仕事をしていると勘違いしている。
それは思い違いだ。
厳しい言い方だが、「やる気があって、実力のある若者は世の中にたくさんいる。変わりはいくらでもいる。」
そう考えた方が健全だ。
本当に一番、大変な事は、「誰でもできる事」に落としこむ”技術”なのだ。
そういう人がたくさん転職に成功しているように私は思う。
僕は、昔、「仕事を独占する事を仕事だと思っていた。」
それが間違いだと感じたのは20代前半の事。
以前務めていた会社の経営者に教えてもらったのだ。
「引き継げる仕組みを作る事。これが本当に仕事である。」
本当に感謝している。