一休み
床にどさりと重たい荷物を下ろす。
なんせ途中で拾った小石はどんどん増え、数キロになっていた。それでも石集めはやめられない。土産として、これほど面白いものはないと思う。そして石と地質学が好きな旦那に見せたいこと、昔から続けている趣味なのだから。
この宿を紹介してくれたバッパー宿を出た後、場所を示した地図を片手に小雨がぱらつく中をうろうろ歩き、町を少し見下ろすドミトリー宿についた。受付では連絡を受けて待っていたお姉ちゃんが英語で丁寧な対応をしてくれて、宿自体がとても新しい。部屋についていの一番に靴下を脱ぎ、裸足であるくと床はセントラルヒーティングなのか暖かい。熱いシャワーが豊かに出る。
どうもこの部屋を使うのは私が初めての客のようで、5つあるベッドにはビニールカバーがかかっていた。ほかに宿泊客もいないので、好きな場所に寝床を決め、別のベッドからもう一枚掛け布団を持ってきて2重にする。
鍵はフロントで預かっているため、部屋の入り口のドアの前に、空のペットボトル2本を置き、「ここまで来ればもう安心」と早々と眠りについた。
