町歩き
写真を撮っていいか聞くと、大喜びで店員にポーズをとるように指図していたオジサン。
この町も犬が多い。宿ではスパニエルとチャウチャウが、外に出れば野良か飼い犬か分からないけど、気ままな犬達がじゃれてくる。犬達はたいてい数匹で群れて行動し、昼は眠そうにめいめいの縄張りで横になり、よほどのことがない限り吼えない。クマのようにでかい犬が野良かと思いきや、夕方には飼い主が「散歩綱をつけて」散歩をさせている。この辺りの機微はよくわからない。
さて、プエルトナタレスはパイネを見れば、すぐに次の町に向かう通過点のはずだった。でも前日の疲れた頭でツーリスト会社のお姉ちゃんと噛み合わない会話をし、どうも時刻がおかしいチケットを取ってしまった。
案の定、宿に戻ってフアンに見せたものはロングトレッキング用のもので、この日はバスのキャンセル手続きと予約のし直しで午前中は終わり、翌日のツアーまで一日町をぶらぶらすることになった。
始めは錆付いて見えたナタレスの町も、陽の光が差し人々が行き交うところを見ると活気がある。町並みを眺めながら山脈と言う地理的な隔たりを超えると、こうまで違うものかと思う。荒涼としたAR側パタゴニアに比べると、チリ側は緑が溢れ、牧歌的な雰囲気が漂う。ただ、建物は泥臭さがあり緑や黄色といったくすんだ色彩が目に付く。人々の雰囲気もARのあっけらかんとした感じに比べると素朴で日本人に近い感覚を持っているように思えた。
青果屋でリンゴと良い香のする小ぶりの桃、小さなみかんを2つ買い、くたびれた足を休めるため町の真ん中にある教会で休むことにした。