プエルト・ナタレス | いつもどこかへ

プエルト・ナタレス

海辺の町
プエルトナタレスはどこか錆付いた雰囲気を持つ町で、とてもここがチリ側パタゴニアのメッカとは思えない。西部劇の風吹きさすぶ中、木製のドアがキイキイ言うのを思い起こさせる風情で、どことなくわびしい。バスを降り、群がる客引きの中から見つけた安宿に向かいながらそんなことを思った。もしかしたら、この町をわびしく見せていたのは、私の気分だったのかもしれない。この町に着いたときは少なからず疲れが出ていた。


あちこち移動続きで、この日カラファテの町を出る早朝、私のいた4人部屋のドミトリーで現金盗難事件があり、警察が来るというちょっとした騒ぎもあった。そして国境の検疫のひと悶着で知らぬ間に気疲れもしていたらしい。


でもせっかくプエルトナタレスを通るのだから、パイネを見ておかなければもったいない。床に敷かれた絨毯が引っかかるドアを無理やり押して閉め、バスを予約するために町に出ることにした。