星空とサンドイッチ | いつもどこかへ

星空とサンドイッチ

再び起こされ、ガソリンスタンドに着いたのは23時を過ぎていた。このスタンドは見覚えがある、ということはカラファテまであと2時間ほどで着くということ。


給油はなく、中の売店で夕食をとる。いつ買った物なのか、車内にはクラッカーがあるのに気づいた。車を降りると外気の冷えに軽く身震いする。スタンドの照明はあるものの頭上には満天の星が散らばり、オリオンが見えた。



紙カップに入れた熱いコーヒーと、チーズを挟んだボソボソのパンはターコイズブルーのセーターを着たセニョーラがレンジで温めてくれた。食欲はないけどせっかくなので全部食べる。そして最後の一っ走り。ヘッドライトの向きが下がるのを直しながらカラファテまで一気に進んだ。




真っ暗な荒地の中に明々とオレンジ色に浮き上がるカラファテの町。

時刻はすでに深夜の1時をまわり、町の入り口の検問でマルチェロはしつこい質問を受け、身分証を提示している。


19時間に及ぶ往復1,000kmのドライブはようやくスタート地点に戻った。この日の宿まで送ってもらい、まるで保護者のようだったマルチェロとはここでお別れ。握手しようと思ったらここはアルゼンチン、ベシートで締めくくりとなった。


「明日はチリかぁ。」


そんなことを考えつつ、抜き足でドミの2階ベッドに上がったあとの記憶はない。