soso
「Yuki、これにいくら払った?」
う~む、シビアな質問。帰り道のこんな人っ子一人いないところでお金の話をして、マルチェロがにわか強盗に変身したらどうしようとしばし考えたけど、そのときはそのとき「AR$1600」、そのままの金額で答えた。
「おれの給料がAR$1800だ。」
「あぁ…。」
一見ヨーロッパにそっくりなアルゼンチン、でも90年代には危機的な経済状況に陥り、Bs.As郊外にはスラムもあるという。
思い出せば、カラファテの町でこのドライブの相場を聞き歩いたとき、チャルテントラベルの兄ちゃんの「高っけぇな」という苦笑があった。AR$1800はこのあたりでは平均的な額らしい。日本円に換算すると、私のOL時代の何割か。あれこれ考えていると何も言えなくなってしまった。でもここで伝えておかなければ。
そう、AR$1600は私にとって決して安いものではない。
伝家の宝刀「カード払い」にできたのはいいものの、帰国すれば支払いが待っている(手数料上乗せで)。
「expensive…
mucho expensive…
でも、でも…どぅ~しても行きたかった!!!」
日本人としてのモラルと、私の美術に捧げる情熱をいちいち翻訳するほど冷静ではなかった。この際なんで日本語全開、助手席には不必要なでかい声で思わず答えていた。しかし異国語でも通じるときは通じる。「この答え」でOKらしい。
ついでに
「君は日本人にしてはまぁまぁ英語を話すほうだよ」
…soso
まぁいいんだけど。
sosoまで言って頂けて光栄です…。