カントリーソングを聴きながら
セニョール・マルチェロは首周りの筋肉がやたら発達し、歩く姿は熊を連想させる。彼にもまた「今日はきついぞ!遠いからな!!」と地図を見ながら念押しされ、町を出た。
荒地が始まり、乾燥した土地のうねりとトゲトゲの植物が続く。やがて道は舗装から砂利道へと変わり、砂埃が舞う。さてさて憧れのこの道、これまで数人に遠い遠いと脅かされて(?)来たが、私にとってむしろそれは期待であり、言われれば言われるほど嬉しい。だだっぴろい土地を地平線を眺めながら走れるのは、それだけで快感であり、片道500kmということは札幌から根室まで走るようなもので「それくらいなら」と思っていた。しかし数時間後、その考えは甘かったことを知る。
それにしてもBGMが渋い…アルゼンチン版カントリーソングのようなのが好みらしいマルチェロ。サイドブレーキの下に英会話集が置いてあり、道中は英語でのおしゃべりとなった。
