温かい食事
フィッツロイを拝んだその日の宿は各国のトレッカーが集まるユース。4人部屋のルームメイトはドイツ人の男女のパーティで、装備から察するにキャンプで数日歩くらしい。シャワーをあびてさっぱりしたところで、この日の夕食は豪勢にすることにした。身体を動かしてすっきりしたこともあるし、日本を出てから機内食以外はパンと水だけで生活していたので、そろそろ温かい食事を摂りたい。
ぶらぶらと店を物色しながら、町の入り口にある洒落たビストロに入った。頼んだのはパタゴニアの鱒のムニエル。
これがうまい。涙が出るほどうまい。ふかふかしたパンとペースト、メインのムニエルと、パタゴニアの何とかというフルーツのシャーベット。これがカラファテの実ならもう一度ここに戻ってこれるなと思いつつ、幸せな晩餐は過ぎた。
