ハフェマウルへ | いつもどこかへ

ハフェマウルへ

ソウル1日目の朝は雨。8人部屋の二段ベッドの上でシトシト降る音を聞きながらの目覚め。ロビーからは誰かが出発する音も聞こえてくる。


ベッドの柵に巻き付けていた腕時計を見るともう10時。ぼさぼさ頭でおき上り、唯一の個人スペースであるベッドの上で地図とガイド本を広げて、ハフェマウルまでの道を検討。前夜にユースのスタッフとハフェマウルの話しをしたら、この人先週にドライブで行って来たそう。





で、一言。



「Far away!」





車で5時間かかるそうで…「日帰りはきつい。民泊があるから泊まったほうがいい!」とのアドバイス。この村は、ソウルとプサンの中間くらいに位置し、ソウルからは240km。短時間で行ける飛行機を使おうにも周囲に空港はなく(使えたとしても高いのはちょっと困る)、電車はアンドンまで出ているものの一日1,2本、そうなるとバスがベストみたい。うんうん考えても寝ぼけた頭では答えが出るはずもなく、案ずるより行動。

 なるべく地元に溶けこむような服装と髪形に整えて一泊分の荷物をザックに詰め、バスターミナルへ行こう。と言ってもバスが一日何本出ているのかは、さっぱりわからない。これからハフェマウルまでどうなるのかもわからない。とりあえず行ってみて「バスがあればそれに乗る」ことに決定。宿を出る頃には雨も上がり、学生街を抜けて地下鉄へ。


 ターミナルにつくとバスは思ったよりもはるかに本数が多く、アンドンまでの切符を買い求めて、20分後の12時に発車。ハングル語の表示のみなので、乗車券を片手に乗り場番号を探し、運転手さんに見せて確認すると







なにか言っている。







でも何て言っているかわからない(言葉が通じないって不思議)








沈黙。









「…・・・イルボン?ジャパネ!?」






「そうそう」と頷くわたし。






驚いたような顔でまじまじと眺め、しばし考えた後の運転手さん、今度は片言英語で




「このバス、アンドンまで三時間ノンストップ!それでもいいのかい?アンドン!?○×※△☆…」


日本人がなんでそんな地方都市にいくのか見当がつかないといった表情。これは説明したほうがいいのかなぁと、ますます早口で言いつづける運転手さんに、








「あの、ハフェマウルに行きたい!」











「…ハフェマウル。」












「あ~ぁ!!」












そりかえるようにうなずき、この言葉で納得した運転手さん。バスに乗れとの身振りに応え乗り込み、駒は進んだのでした。