胡同の焼餅作り
タイの「引き釜」を書いて思い出したのが、北京の胡同で見た焼餅のお店。庶民的でひなびた路地にあるお店で店の奥で焼餅の生地をこねているのが見えました。それがとってもおもしろくてスケッチしていたら、人が集まる集まる。
子供がやってきては、ものめずらしそうにスケッチブックを覗きこみ、おばさんたちが中国語でまくし立て、おじいさんが「コレ…ハ、…ナニ」「アレ……ハナニ」と話しかけてきます。(台湾もそうでしたが、年配の方は戦争中に教育を受けたのか片言の日本語を話す人が少なくありませんでした)
しまいには隣の山西省名物「刀削麺」のお兄さんとお姉さんまでやってきて、「うちの店も描いてくれ」と身振り手振りで話しかけてきます。
スケッチをしていると必ずと言っていいほど、地元のひとに話しかけられます。-15℃の夜、夜行電車を待ちながら描いているときは酔っ払いさんが「朋友」と、でかでかとサインしてくれました。カメラを向けるより思い出が増えます。
作業の様子を見たいと言うと、中に入れてくれました。やった!打ち粉をまぶした作業台にベンチタイム中の生地が置いてあります。
生地をこねて休ませ伸ばして整形。手際良く、力強く進みます。動きにムダがなく、さすが職人さん。手を見せてもらうとグローブのように分厚くがっちりしていました。
ときどきテレビ見たり。右側にある薄みどり色の台がガス台です。
これがオーブンです。げんこつくらいの大きさに丸めた生地をこれで挟んで平べったく焼きます。年季入ってます。
熱々の大きな焼餅を切り分けています。夕暮れ時、これを買っていくお客さんが多かったです。
隣のお店のお兄さんが、油※焼餅(※は西に禾)の読み方を教えてくれました。たしか「ユーチーシャオピェン」とか言っていたかな。
帰る前に「刀削麺」のお店もスケッチし、おじいさんから「ハオ」の言葉をもらい、おみやげに焼餅を一つもらって帰りました。






