それでも私は描く
毎日たくさんのことがあるけれど
このときは、相当凹んでいた。
人生を折れ線グラフにするとしたら
限りなく最低ラインに近かった。
ようするにブロークンハート。
日本語の聞こえないところに行きたくて
年の瀬も迫る頃、日本脱出
国はどこでもよかった
近くて、すぐ行ける台湾にした。
ザックに生活用品を詰める元気はなく
小さいスーツケースに衣類を詰め出発。
それと薄いペラペラのノート。
Loftのセールで見つけた外国製(多分アメリカ)のもの。
軽くて薄くて持ち運びに便利なので荷物に加えた。
いつものテンションの高さはない
身の回りの出来事に現実感もない
それでもペンをにぎると手が動き出す
見たもの、印象がつよいものを記録しようとする
間違いなく沈没状態だったあの時
それでも私は描いていた
描いているときは、そこに現実があった。
