旅と本と今の日本
遠くへ行くとき、
旅行や、出張、遠出など
荷物の中にはかならず本が2冊は入っている
どの本を持っていくのかは
たいてい出発の直前に直感で決める
専門書やエッセイが多いかもしれない。
小説は、毎日の日常生活の中では読むけれど
日常から離れる遠出にはいまいちそぐわない。
本を買うのは、そんな旅行の前か
うれしいことがあったとき
感情の動きがあったときだろう
本屋の雰囲気がとても好きで
特に目的もなく、ふらりと入り
目に付いた一冊を買うこともある。
ふだんは手に取らないような分野の本であったり
これも出会い。
これは子どもの頃から身近にあったエッセイ。
石井好子 著 「巴里の空オムレツのにおいは流れる」
シャンソン歌手である著者がフランス滞在中の出来事などを
おだやかな文章で簡単なレシピとあわせてつづる。
読んでいるだけでお腹が減ってくる一冊。
家を出るときに母に譲ってほしいと頼んだところ
母にとっても大切な本なので譲れないと断られ自分で新たに購入した。
この人の著書は、どれも暖かく気取りがない。
若い頃の渡仏の話なども古きよき時代を思い起させてくれる。
今の日本は、加速度的に時間の流れが速くなり、
人間が生きるスピードを超えている
高速になればなるほど、ものの扱いは難しくなり
ちょっとしたハンドル操作の加減で失速しかねない
車のハンドルと同じように社会にも「あそび(余裕)」が必要なのではないだろうか
速さばかりを追い求めるのではなく
歩いてみることの大切さを思い出してほしい。
