たてもの | いつもどこかへ

たてもの

北京をぶらぶらあるいていた。天安門と故宮は見たので、観光名所はそれくらいでいいだろうと思い、すこしでも庶民の暮らしが見たいと胡同に行った。

 中国の建物の印象は、人間の体のようだと思った。形態が似ていると言うのではなく、内臓を包むイメージとでもいうのだろうか。四合院の扉が開いている、中を見ると、入り組んだ路地というか建物が組み合わさっている。一見、壁で囲まれすっきりして見えるなかは複雑に入り組む。

 同様のイメージは、北京駅でも感じた。どっしりとした外観の駅だが、内部は薄暗く、エスカレータやギャラリー(吹き抜けの2階回廊)があり、何かの体内にはいったような錯覚になった。

 私が見たのは、北京と呼和浩特、そして包頭かいわいだけなので、気候や文化の異なる他の地方や田舎のことはわからない。

 ただ、北京の街並みを見て、以上のようなことを感じたのみである。