ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1年経った24日、関連の番組がいくつも放送されましたが、その中でNHK BSプレミアムで昨夜放送された「ロシア 衝突の源流」がとても興味深い内容でした。

 

©NHK

 

9世紀のキエフ大公国から始まり、13世紀からモンゴルに200年以上に亘って征服支配されたタタールのくびき、18世紀から始まるピョートル1世以降のロシア帝国まで、常に外敵による侵略の恐怖により領土の拡張を続けてきたロシアの歴史が示されていました。

 

昨年3月に紹介した書籍「物語 ウクライナの歴史」ではこれらの時代をウクライナの視点から書かれていましたが、この番組はロシアの視点から描いています。個々の歴史の多くは知っていましたが一連の流れとして示されると違った面が見えてきます。

 

プーチンは過去の歴史の教訓としてロシア帝国の復活を企てているようですが、いくら侵略の恐怖による領土拡張といってもいかにも時代錯誤な考え方に思えます。しかしロシア国民も歴史の記憶からある程度はそれを支持しているように見えるのは大変根深い問題です。

 

ロシア帝国の復活を企て政敵を暗殺し言論統制を行っているプーチンと、中華民族の偉大な復興を掲げ政敵を汚職などの名目で失脚させ厳しい言論統制を行っている習近平とが重なって見えて薄ら寒さを感じます。

 

ロシア 衝突の源流」の再放送は現時点では決まっていないようですが、必ず再放送されると思うので興味のある方はご覧下さい。

 

(3/4追記)

BSプレミアムで3/11(土)13:30から再放送があります。

 

(3/30追記)

BS1で4/5(水)20時から放送されます。

 

(4/1追記)

NHK総合で4/8(土)15:05から放送されます。