昨日、デイの部屋でちょっとした『事件』がありました。
パンのおもちゃが、写真のように千切られていたのです。

スタッフが全員に確認しましたが…
誰も「自分がやった」とは言いません。
静まり返る部屋の中で、私は子どもたちの表情を見ながら思いました。

「ふとした拍子にちぎってしまったのか」
「なんとなく手が動いてしまったのか」
「イライラして壊してしまったのか」

理由は分かりません。
でも、きっと言い出せなかったんだろうな…と思います。

もちろん、ここまで壊れてしまうまで職員の目が行き届かなかったことも反省です。
おもちゃは、みんなで使う大切なもの。
壊してしまったからといって、もう怒るつもりはありません。

ただ——
「壊してしまった」「やってしまった」
そのことを正直に言える勇気を、持ってほしいと思いました。
女性スタッフがせっかく寄付してもらえた玩具が、
こんな風になってしまった事への悲しい気持ちを説明てもらいました。


私は、みんなにはこう伝えました。
「悲しい気持ちはあるけど、正直に言ってくれたらそれでいい。
なんでやったのか、その気持ちも教えてほしい。
しばらく待ってるね。誰か職員に“自分がやった”と伝えてね。」
(松田には怖いから言えないと思うから(笑))

そして、もう一つだけ伝えました。

人のものを大切にできない人は、
人の心も大切にできない人になってしまうよ
。」

『ものを大切にする気持ち』と『正直でいる勇気』。
この2つは、どんな勉強よりも大事な学びだと思っています。

正直に名乗り出てくれる日を、静かに待っています…。