ツイッターで1話公開されたのを見て気になっていた漫画を、試しに3巻まで買ってみた。
夢中で読んで、3巻ずつ買い足し続けて、気が付くと2週間足らずで14巻まで揃えてしまった。
ちなみに15巻だけ売り切れで買えず。無念。
ちょっとあまりにも夢中になったので長い文を書くことにした。
興味が湧いたらぜひ読んでみてほしい。
■天才ミュージシャンは27歳で死ぬ
洋楽にそんな詳しくない自分でもこのジンクスは聞いたことがある。a flood of circleの楽曲にジミ・ヘンドリクスとジャニス・ジョプリンの名前が挙がってくる曲があったのがきっかけ。カート・コバーンはFoZZtoneがSmells Like Teen Spiritのカバーをやってるライブ映像で知った。
漫画の主役はそんな若くして亡くなった天才ミュージシャンたち、、、
ではなく
27歳の誕生日を迎えた、上司からも名前を間違えられるほど地味で貧乏な女性英語教師、本田紫織。
ある日突然自宅に現れた変なアフロのおじさんにより、その地味な生活が大きく変わっていく。
■抑え込んだ「やりたいこと」
バンドを組んでいた兄丈二の影響でギターを弾き、自らもバンドを組んだ紫織だったが、高校の文化祭の初ライブ直前に丈二が多額の借金を残して失踪。父はバンドを恨み、丈二・バンドに関わる話がタブーになったことで紫織のバンドの初ライブは実現しないまま自然消滅。
紫織はギターをしまい込み、家計のために働く日々を過ごすことになる。
紫織だけでなく、各登場人物が皆、それぞれの理由・きっかけで、「やりたいこと」を抑え込んでいる。
居場所を失って、憧れを喪失して、他人の目を気にして、友人を傷つけて、友人を守れなくて、挫折して、恩人の期待に応えたくて、誰かに必要とされたくて。
■ブルース(魂の叫び)に従う
悪魔と契約することで伝説のミュージシャンの技術を手に入れられるCROSS ROADの儀式によって現れたというおじさん。
契約者のうなじに発生したJACKに”JACK in”することで契約者に憑依し、身体を操ることが可能となる。
初めての”JACK in”は高校のスクールカースト最上位、2年連続全国優勝の吹奏楽部の演奏中。
右利き用のギターの弦を左利き用に張り替え、ステージに乱入。地味な先生が超絶テクニックのド派手な演奏を披露して会場は騒然。
そこで紫織は久しく忘れていた、学生時代の夢を思い出す。
■見どころ
①とにかく見開きがすごくいい。
演奏シーンでは天が裂け、嵐がすべてを吹き飛ばし、地面が割れる。
音楽を聴いていると、実際そう感じる瞬間が確かにある。偶然、錯覚だと理解はしていても、直前まで土砂降りだったのにその曲の間だけ星が出て、イントロが始まった瞬間に風が吹き抜け、リズム隊の轟音で大地が揺れているような感覚。室内にいるはずなのに、オープンカーで海岸沿いの道路をかっ飛ばしている気分。
当然漫画なので無音なんだけど、漫画の中の曲が聴こえてくるような表現がとてもよい。
②人間関係がいい。
はじめは抑圧からの解放。「やりたいことを思いっきりやる」ことの気持ちよさ、視野の広がりと、救い。
次は覚悟。ただ楽しい馴れ合いだけじゃなく、本気でやるための仲間同士のぶつかり合いや自分との向き合い。
これは長く書こうとするとネタバレ不可避になってしまうので深く触れません。
なお、1番好きなキャラは青島すばる先生です。
③CROSS ROADの番人たち
CROSS ROADもそうだけど、都市伝説やWikiに書いているような各レジェンドの経歴を踏襲しているので、Wiki読みながら読むとさらに面白い。物語は紫織の年齢に合わせて27歳が鍵になっているので、The Club 27のWikiがおすすめ。
次は誰が出るんだろうって予想するのが楽しい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/27%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96
せっかくなので曲聴いたことなかったら聴いてみよう。サブスク使えばすぐ聴けちゃうので便利な世の中になったもんだ。
音楽好きな人はきっと気に入ってもらえると思う。
読んだら感想話しましょ。