(映画館、DVDにて鑑賞)
私だ。
「トランスフォーマー」の感想のところに続々とスパムコメントが集うのを静かに見守っている私だ。
やがて最強のスパム軍団を結成し、この世界を混沌とスパムの渦に巻き込むことが今の人生の目標だ。
今回は「グラン・トリノ」だ。
クリント・イーストウッド監督作。
世評どおり、素敵な映画だ。
見ている側の喜怒哀楽全部を揺さぶりにきている。
クリント・イーストウッドはやる気だ。
なにをだ。
よくわからないがやる気だ。
やる気だ、っていうか、やってた。
クリント・イーストウッドの俳優引退作だが、大予算映画ではない。
小品だ。
なにかが派手に爆発したり、宇宙人が襲来してきたり、クリント・イーストウッドがオールCGだったりというようなことは一切ない。
直球どストレートのドラマだ。
一応言っておくが、豪華客船が沈没したりもしない。
中盤まではほのぼのしたハートフルストーリー的展開を見せるが、なにせイーストウッドの映画なので、最後までそのままのはずもなく。
なかなかにショッキングな展開がその先に待ち受けている。
そしてそれを受け、最後に主人公が取る行動に、イーストウッドの俳優人生の総決算が集約されている感があった。
俳優クリント・イーストウッドを追いかけ続けてきた人ならば、「なるほど」と思うことだろう。
これがクリント・イーストウッドが見出した最後にして最強の戦いであり、「俳優引退宣言」なのか、と。
主人公のキャラクターが、今までイーストウッドが演じてきたヒーロー像に重なるのもこれがやりたかったがためだったのか、と。
この映画はイーストウッド監督作の「許されざる者」や、出演作「ダーティ・ハリー」の対になる映画なのだ、と思った。
しかし「許されざる者」や「ダーティ・ハリー」の内容を私は実はあまり覚えていなかった。
なのでその辺はわりと曖昧な思い付きだ。
許してください。
ロボットが変形したり、未来から殺人マシーンがやってきたりもしない映画だが、これを本年度上半期の最高傑作だと言い張る人は少なくない。
私もそう思う。
クリント・イーストウッドの監督作品が苦手でなければ、是非一度どうぞ。
まあでも「どうぞ」とか言っておいて「観たけど、別に」みたいなこと言われたらショックなので、やっぱり、じゃあ、アレで。
非どうぞの方向で。

