221 カーテンの向こう側:クレームと賞賛のはざまで | Love yourself and you will be loved

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What is essential is invisible to the eye.
2015年は、「心の断捨離!!」

帰国してから1週間が過ぎたけど、まだ時差が完全には抜けていない。
夜20時過ぎるとドーンと瞼が重くなり、朝は6時には目が開く。

まあ、とてもヘルシーなサイクルなので、逆にこれがずっと続いてほしいとも思いますが(毎回思うけど、続かないんだなこれが)


さて、今回出張から家に戻ってくると、いつの間にか本格的にマンションの改修工事が始まっていて、建物はすっぽりとカバーで覆われ、壁際には足場が組立てられています。

このカバーのせいで、部屋の中は一日中暗いため、「今日も曇りか~」とか思いながら外出すると実はすっごい晴天だったりしてびっくりすることもあります。

カーテンは常に閉めきっておかないと、窓際から作業員さんとご対面してしまうため、余計に暗い室内。

そして、毎朝工事がスタートするのが早いのなんのって。8時半にはもうドリルがウイ~~~~~ンって唸りだし、トンカチがカンカンカンカン響きまくるので、たとえ2度寝していても、この時点で完全に起きてしまいます。

そんな感じで今朝も7時台に目覚め、午前中は午後の仕事の資料を読もうと仕事部屋で体制を整えていたのですが・・・。

きょうの作業員さんたちは、どうやら私の階の足場で作業をするらしく、カーテンのすぐ向こう側の壁際(多分壁際の机に座ってる私から1メートルも離れていない)から、彼らの会話が筒抜けなのです。

結構高層階なのですが、もお、「てめえら、女子か!!」ってぐらい、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、くだらない世間話しながら作業をしています。

「おれ、こう見えて、まだハタチなんすよ~~」
「意外と、高いとこって、全然慣れなくて、今でも怖くって~~~」

「◯◯っち~、そこのレンチちょっとこっち投げてくれる~?」(←こえ~よ)

「あ~、まだ9時前なのにすっげー腹へったわ~」


危険が伴うはずの高層階での足場作業とは、こんなにべちゃくちゃ駄弁りながら行うものだとは想像だにしたことがありませんでした。

もちろん私は仕事には集中しずらいし、なんだか作業員の兄ちゃんたちの仕事態度にも(姿は一切見えないんだけど)納得がいかず、「これはあとで管理人さんにチクって、注意してもらおう」と思い、とりあえず今は、仕事に集中するため、こないだ飛行機からかっぱらってきたアメニティの耳栓でも着用しよう、とデスクの椅子から立ち上がった時、なんと、自分の耳が信じられないような事態が発生。


カントリ~ロ~ド、テークミーホーム、ツーザプレース、ハンハンハ~~~ン♪♪♪♪


(これ以降はテキトー英語っぽかった)


と、まさかの英語オールディーズを作業員の一人が口ずさみ始め、しかも・・・

一人、また一人、と

ウエストバージニア~~~、ハンハンハ~~~ン♪♪♪

後に続きあまりにも自然に歌い出し、

かなりハイレベルな、見事なフルコーラスアカペラハモリ!!!!!!!

が始まったのであります。

目の前の壁の裏側、カーテン一枚挟んだ反対側にいる作業員の兄ちゃんら(いや、兄ちゃんなのか、おっさんなのかすらも見えないからわかんない)の姿を、私は勝手に頭の中で

「中学退学→八王子の暴走族入団→更生後、工事作業員の道へ」みたいな連中を想像していたのですが・・・。

このコーラスが数分間続いている間、私の頭の中の、彼らのイメージは、アメリカの南部で黒人奴隷が木綿を積んだり、麦を挽いたりしながら、ソウルフルに霊歌を歌い上げるイメージに様変わりしておりました。

カントリーロードが終わってしまった瞬間、カーテンをさっと開き、窓をガラっと開けて、

「ブラボー!!次は、「アメージング・グレース」お願いしますハートブレイク

ってリクエストしたい衝動に駆られましたが、兄ちゃんたちが面食らって足場から転落し、新聞沙汰になっても困ると思い、なんとか思いとどまりました。

この大工さんたちは、大工なだけに、カーペンターズ同好会でも結成しとんのかい!!!

あ、違うか、ジョン・デンバーか。

ほんまに、鼻血でそうなほど驚きぶっこきました。


人間って本当に勝手なもんで、その数秒前まで、やかましいこいつらにクレームつけてやる!!!と息巻いていた自分、突然、この兄ちゃんだかオッサンだかの集団に好奇心が湧いてきて、これからはこいつらのお喋り、カーテンの向こう側から毎朝じっくり聴いて、ブログのネタにでもしてやろう、と決めました。

耳栓のことなど、すっかり忘れ・・・。


そういえば、私の隠れ趣味って、電車のなかで、赤の他人の携帯メールを背後から覗きこんで盗み読みすることでした・・・(だって、まったく気が付かないんだも~ん)

新たな趣味は、盗聴か・・・。

ま、どっちも、私のテリトリー内で、相手が勝手にやってることに便乗させてもらってるだけだからね。


盗聴、これが今後数ヶ月、私の素敵な「朝活」になりそうです・・・。