210 「ありがとう」を忘れる人 | Love yourself and you will be loved

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What is essential is invisible to the eye.
2015年は、「心の断捨離!!」

時折、本職の通訳業務に加えて、一日アテンド的な業務も行うという仕事があります。

アテンド業務とは、

お客さん(外人)の宿泊先ホテルまで、朝迎えに行く。(その分早起きしなきゃいけなくなる)

一日に何回もタクシー移動する際、タクシー代を全額立替支払する(後日精算、積み重ねると月何万円と立替金が膨れ上がることもある)。

途中、昼食をとる場所を客の意向を踏まえつつ私が探し、昼飯代も、私が全部立替支払する。

そして、場合によっては、業務終了後もホテルまでタクシーに同乗して送り届ける。


このアテンドが面倒で、この種の業務は絶対やりたくない、という同業者の方たちも相当数います。

私は、別にアテンドすること自体は特段嫌ではない方。

立替以外、オフィスの外に出かける際の外人の世話は、会社員時代、嫌というほどやらされたからね。慣れたもんです。

ただ、昨日の仕事でも、久しぶりだったけど、例のごとく1日アテンドをしたのですが、仕事が終わってお客さんと別れてから、なんか腑に落ちないものを感じてしまいました。

ナイスな2人組だったし、全然嫌な目には合わなかったはずなのに。。。

そして気が付きました。

このお二人組は、私が彼らに代わって何度も支払をしているにもかかわらず、一日中一言も「サンキュー」と私に言わなかったということ。

普通は、少しはやりとりがあるのです。

(私が立替えると、内心分かってはいるのだろうけれど)、一応、礼儀として次のようなことを尋ねてきます。

「あとで君はちゃんと精算してもらえるんだよね?だから甘えちゃってダイジョウブだよね?」とか。

もしくは、(これは役職がより高い方が多いですが)
「タクシー代払ってもらっちゃってるんだから、お昼は僕が払うよ(もちろんその人の会社で後日経費精算するはずですが)」とか。

ところが、お二人組は、一切そういうのなし。

まあ、二人で会話に夢中になっちゃってて、そして、前日担当した同業者が立替たのを知ってたから、まったく意識になかったのだと思う。

それでも、「あれ?」って思ったのは、とんこつラーメンが食べたいというお二人の希望で、その辺のテキトーな汚いチェーン店で食べたんだけど、安い店だから紙ナプキンとかもちろんなく、私がカバンからポケットティッシュを出して、二人に一枚づつ手渡したとき。

この時も、二人は会話に夢中になってて、私のほう見向きもせず、ティッシュを受け取り、礼はなし。。。


もちろん、まったく悪気はなかったのは明らか。

でも、こう感じた。

「このお二人、今後あまり出世できないだろうな」と。

私は、何の因果か10年間も、異常なぐらいにポリティカルな外資系企業で、経営層の面々が凌ぎをけずりあう生々しい姿をかなり近い場所で観察しながら会社員生活を送ってきました。

なので、もう直感で分かってしまうのです。

長い目でみて、成功し続ける人(ほとんどいないけど)、そして、突如階段から転がり落ちる人(こっちが断然多い)。

トップのトップにまで上り詰め、しかもそこで長期に安定した経営を実現した人、というのは、国籍を問わず、恐ろしいほど謙虚。そして、相手の身分に関わらず、常に感謝の気持ちを口にするような人格者でした(ほとんどいなかったけど)。

逆に言うと、我々パンピーのレベルにおいても、どんな小さなことでも感謝の気持ちを常に相手に示すように心がけ、そして驕らず謙虚に・・・という姿勢に努め続ければ、大成功とは言わずとも、奈落の落とし穴に転がり落ちるような目には恐らく合わず、幸せでいつづけられるだろう、というのが私のセオリーでもあります。

ですが、今回こういう目に自分があった、ということは、「己の最近の姿を反省せよ」という天からの警鐘であることは間違いないでしょう。

誰かが普段してくれていることを当然のように受け止めて、お礼を言うのを忘れているのかも。

週末にでも、あらためて、一人反省会をしようと思います。