ワタシが最も忌み嫌うことのひとつ。
それは、「録音された自分の声を聴くこと」です。
自分なのに自分じゃないような声、っていうのがまずキモイ。
そして、その声はまったくステキじゃない。
鼻が詰まりぎみで、頻繁に聞き取りにくい箇所があり、滑舌悪く、通りも悪い・・・。
なんか暗い人っぽい(いや、それは当たっている?)さわやかさゼロ。
うーん、ほんとうにネガティブな形容詞しか浮かんでこない。。
日本語話してるときなら、なんとか我慢できる。でも外国語だとさらに恐ろしい・・・。
それなのに、それなのに、自分の職業は「声が命」でもある・・・。
大っキライです、自分の声・・・。でも、大好きです、自分の職業・・・。
そして、今年のワタシは一大決心をしたのです。
それは、「自分の声を毎日録音して聴き、よりよい話し方を訓練する」そして「仕事現場でも状況が許す限り自分の通訳を録音し、帰宅中に電車ですぐにそれを聴いて反省し、より正確な通訳ができるよう家で練習し直すこと」
この2つをやることの大切さはこの職業を初めて10年あまり、折に触れて色々な方々から勧められ、それをやることで職業能力が大きく飛躍していく、とアドバイスを受けてきました。つい最近もそういうことがありました。
ですが、ワタシにとっては、自分の声を聴く、しかも通訳しているのを聴く、とはまさに拷問に等しいのです。
ですから、やらねばと思いつつも、ずっと逃げ続けて参りました。
いや、実は一度か二度、会社員時代に社内用ビデオのボイスオーバーをやったことがあり、そのビデオをいただいたので覚悟して聴いてみたのですが、あまりの我が声のひどさに恥ずかしくてしょうがなく、その後処分してしまいました。
とはいえ、今年のワタシのスローガンは「ブレークスルー」
天井を突き破って、一歩進歩するためには、自分の声を聴くことからこれ以上逃げ切れないということがわかってしまったゆえ・・・。
まずは、少しでも慣れるため(カナヅチのヒトが、水に足先からそーっとはいっていく感じで)、自宅で文章を朗読し、それを録音して聴きました(ストレスレベル1)
そして、次は、iPadで自分が朗読している様子を録画し「動画」でみました(ストレスレベル10)
そして・・・次は、たまたまワタシの模擬通訳を音声ファイルにして送ってくださった方がいたので、それを悶絶しながら聴きました(ストレスレベル一気に100)
ですが、そこまでを何とかやり遂げると、少し慣れてきたのか「思ったほどひどくないかも」と人生で初めて自分の声をちょっとだけ前向きに評価できるようになり、声ではなく、抑揚やスピードなどの「話し方」のクセなども冷静に分析し、もう一度録音して聞きなおしてみよう、なんてこともするようになりました・・・。
カナヅチのヒトが、とりあえず沈まないで浮いていられるようになったぐらいの進歩でしょうか。
で、いよいよ今日。
電話会議の仕事中(部屋には自分しかいないから気兼ねなく録音できる)、横にi Pod touchを置いて自分の通訳を全部録音。誓ったとおり、帰りの満員電車のなかで聴きました。
もう、そのストレスレベルと言ったら、これまでの比ではありません。数字で表すことなど不可能です。数分ごとに再生を停止し、満員電車の中でひょっとして音は漏れていないかを周囲を見渡し確認します。
まだリアルに会議中のことを覚えていて、あそこがちょっと間違えた、うまく通じなかった、とかが分かっているので、その箇所が近づいてくると、また一時停止。何回か深呼吸して、覚悟を決めてからまた再生です。
最寄り駅手前でようやくすべての録音を聴き終え、足元をふらつかせながら下車しました。
でも、一方でなにか大きな山を乗り越えたかのような達成感があり、これからはもう少し怖がらずに自分の通訳を聴き直すことができるようになるのでは、という予感がしました。
帰宅後はバタバタしてしまい、まだ「通訳をやり直してみる」という復習のプロセスがちゃんとできていないのですが、明日朝一番に絶対やります!!
これもブレークスルーをもたらす大きなステップであると信じて!!
これが拷問マシーン。(´д`lll)
