53 自宅の固定電話 いまむかし | Love yourself and you will be loved

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What is essential is invisible to the eye.
2015年は、「心の断捨離!!」

先日、母からこんな話を聞きました。

帰宅して、家の留守電のランプが点いていたので再生したところ、聞きなれない男性の声でメッセージが入っていたそうです。

「あの~、私、OOですう~。昔、駐車場のことでお話したでしょ~~。覚えてるゥ~?」

ねっとりとしたオネエ言葉。でも年配男性の声だったと言います。

母の話のこのイントロ部分だけで、私もそのOOというオネエおっさんのことを思い出しました。

そのオッサンと関わりがあったのは、もう20年ぐらい前、大昔のこと。

私や弟の通学の便のため、一時期、母が名古屋市内中心部の賃貸マンションを借りていた時がありました。

東京で言えば、八丁堀、ぐらいの雰囲気かな。昔ながらの家々もあるんだけど、名古屋駅にとても近い抜群のロケーションでした。

どういうキッカケかは母も私もまったく記憶にないし、そもそもなぜオッサンがウチの自宅の電話番号を知るに至ったのかもいまや謎なのですが、母はマンション近くの道端で車を路上駐車していた際、そのオネエおっさんに声を掛けられたのです。そして、近所の月極駐車場をそのオッサンに紹介してもらったかなんかでした。

私もそのオネエおっさんを何度か近隣で見かけたことがあります。キ印、とまではいかないけれど、かなりイッちゃってる感じの雰囲気で(見た目はただのオッサンなのだが、ニヤニヤしながら頻繁に近所を徘徊している)、私が見かけたときには「そうよね~~、ほんとう、そうなのよね~~~」、と笑みを浮かべつつ独り言をつぶやきながら歩いていました。

その時でさえ、60歳近くの印象だったから、今は80歳に近いと想像されます。

で、20年もの年月が経ち、突如実家に電話をかけてきたオネエおっさんの残した留守電メッセージはこう続いたそうです。

「あのね~、今大河ドラマで平清盛ってやってるじゃな~い」

あまりにも突然すぎるフリです。

「ウチの祖先は実はねえ~、もともとそちら(実家のある郊外の町)方面の出でね~、そこからず~~っとたどっていくとね~、平家とつながりがあるのよオ~~」

母の背筋が凍ります。

「また、そういうお話とかあ~、色々しましょーね~。」、メッセージ終了。

母はキモくなって速攻消去ボタンを押したそうです。

おそらくオネエおっさんは、20年の間に、ちょっと変な人→ほんとうにやばいビョーキになっちゃったオネエ、の道をたどり、ふと昔の電話帳を手にして無差別に電話してきた、ぐらいの出来事だったのだしょうけれど、意味不明すぎるメッセージを不意打ちで受けた側としてはかなり強烈な出来事です。

最近は普段から家の固定電話は常に留守電にして、在宅中も応答しない、というのを基本としている母でしたが、この事件以降、「絶対に応答しない」というふうに、ハザードレベルを最高級まで引き上げたといいます。


前置きが長くなりましたが、この話を聞いて考えさせられたのは、「自宅における固定電話の役割とは」です。

「ほぼ一人1台は携帯電話を所有する現在の世の中にあって、もう自宅の固定電話は不要なのでは?毎月1700円もの基本料金を毎月払う価値はあるのか?」

私を含め、そういうギモンを持っている人は多いと思います。ですが、最近から一人暮らしを始めた、という若い人を除いては、きっとほとんどの人はなんだかんだ固定電話って持っているのではないかと思います。

なぜでしょう?

ひとつは、過去に大金を払って取得した電話加入権(たしか8万円ぐらいした)を他人に譲渡したりお金を返してもらうということができないというのがくやしい。(あんな高額で意味のない「権利」を電話回線1本ごとに強制徴収していたなんて、まさに独占企業の驕りですよね。。。「加入権レンタル」なんていう、これまた意味不明なビジネスもありました)。


2つ目には「家からよその固定に電話するときは、通話料金が携帯より安い」。これもまっとうな理由ですよね。でも基本料金1700円強を含めると本当にお得になるのか?それもひっかかるところです。

私が思うに、現代の日本における自宅の固定電話の役割とは、もはや本来の「通話機能」ではないのではないでしょうか。

その新たな役割とは、「留守電によるセキュリティー機能」です。


今日、大切な用事の連絡手段は、個人レベルではほとんどの場合携帯電話(メールも含め)でしょう。となると、固定電話にかかってくる電話というのは、十中八九「知らない人間からかかってくる重要でない、むしろ迷惑な用件」ではないでしょうか。

物品やサービスを買えだの売れだのいうセールスはその筆頭ですし、悪質な振り込め詐欺ですとかイタズラ電話というのもたいていは固定電話にかかってきます。

母にかかってきたオネエおっさんからの電話だって、間違いなく「迷惑電話」です。

それら迷惑電話に煩わされず、被害を未然に防ぐための「防火壁」「保険」になってくれるのが、現代の固定電話のほぼ唯一の役割(それ以外には、携帯が不通になった時(震災のときなど)の緊急代替手段)であり、その月次使用料として毎月1700円払っているんだ、と自分を納得させています。(私はKDDIにスイッチして1300円にセーブしました。それでも高いと思いますけれど。NTTひかりの加入者はもっと安く抑えられるみたいですね。それもヤラシーバンドル売りとも言えますが)

携帯電話番号を教えるのは本当に必要な相手だけにし、電話番号記入が必要な場合はできるだけ固定の方を書くようにしています。KDDIにスイッチしたお陰で家の電話番号も電話帳に乗らなくなったので、固定にかかってくる電話は激減しました。もはや留守電機能さえ不要な勢いです。そのうち、電話機さえ不要になり、ただ「番号だけ持ってる」という時代も来るような気がします。

それにしても、携帯と共に育った現代の若者たちは、家に1台だけの固定電話が唯一の通信手段だった時代(コードレスの子機さえなかった時代)を知らないのですよね。

異性からかかってきた電話を親が受けてしまい、取り次がれたときの恥ずかしさ、とか、自分以外の家族にどんな人達から電話がかかってくるものなのか、を一切知らずにいるということですよね。

果たして、それはいいことなのか、悪いことなのか。。。それとも単なる時代の流れなのか・・・。





今日は毎年恒例のしゃぶしゃぶ鍋パーティー。今年でなんと7回目です!近所の名店「肉のさとう」(大行列ができる松坂牛コロッケが有名)の牛肉が主役、なので、この会合は「さとうの会」と呼ばれています