保険会社というものは、なるべく保険を払いたくない。
だから、昨日も書いたけど、約款でとても細かく決めている。
それをみなさん、読まれていないから、(普通は読まないと思うけれど。)保険金が支払われないとわかると、苦情の嵐(ーー;)
例えば、全般的な問題が、告知義務違反。
保険に入るとき、既往症(病気)がありますか?
と面談があるけれど(高額の保険金の場合)ここで、病気を隠していたりすると、入院も手術ももちろん死亡も、とにかく、何の保険金も支払われないことが多い。
最初に告知をしていればOK。
でも、保険に入れなくなるかもしれないし、保険料もたぶん、割高になる。
ちなみに、職業がレーサーとか、登山家とかのかたなど、いつも事故と向き合っている危険な職業のかたは、保険料はとんでもなく高い。
細かいことを言えば、きりがないけど、
自殺の場合は、加入してから2年経過しないと、保険金は出ない。
手術給付金は軽微な手術に関しては支払われないし、がん特約も、一部のがんには適用されない。
でも、いちばん苦情が多かったのは、
『入院給付金』
入院したら、一日あたり、何千円~何万円もらえると決めてある特約。
お客さまは、この給付金を無限にもらえると思っていらっしゃるかたが多い。
入院が長引くと、当然お金はかかる。
治療費だけではなく、雑費もかかると思う。
でも、入院給付金には限度日数というものがある。
例えば、1回の入院限度が120日の保険に入っていたら、150日入院しようが、200日入院しようが、120日分の入院給付金しか出ない。
さらに退院して、また同じ病気で入院した場合、退院して180日を越えてからでないと、支払い対象外になる。
(2回目の入院扱いにならない。)
それに、支払い限度日数というものがあって、トータルでの入院日数は、その特約によって決まっている。
(上記は保険会社によって違うけれど、だいたい似たりよったりと思います。)
これは、契約時にも当然説明しなければならないけど、それを忘れていらっしゃったりして、あとで苦情を言いに来られる。
『そんなことは、聞いていないぞ!!』
『詐欺だ!!!』
何度も言いますが、保険会社は出来るだけ保険金を出したくありません。
入院をするのなら、120日以下で入院して、180日以上経ってまた入院して・・・。
このサイクルで入院するのが、いちばん効率的です。
(でも、そんなに都合よくいかないですよね・・・。)
けれど、上記のように、トータルの入院日数は決まっています。
1000日も2000日も出してくれるところは少ないと思います。
でも、このトータル日数、出来るだけ契約のときに、長くすることをオススメします。
保険料は当然高くなるので、お財布の中身と相談して・・・。
今は若くても、必ず歳をとりますので、いつかは入院の必要があるかもしれません。
私の持論はそうだけど、
お客さまのなかには、
『父は、入院も手術もせず、亡くなったから、特約分の保険料を返してください!!』
そう、わけのわからないことをおっしゃるお客様もいた。
・・・あのぉ・・・・これは貯金ではなく、保険なんですが(ーー;)