彼女のことを書くと、かなり気持ちが重～くなりますので、話題を変えます。
違う意味で気持ちが重くなる、男性の話。
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彼に初めて会ったのは、取引先の紹介だった。
彼の会社が売っている商品の説明を聞いて欲しいっていうことだった。
いくら取引先の紹介でも、簡単には買わないから！
お金ないし^^;
でも、この取引先にはかなりお世話になってる。
話だけでも聞こうと思った。
そう思って警戒しながら話を聞いてみると、商品というものが、なにやらあやしい健康器具。
しかも・・・・・・・・・20万？
でも、この営業のかたに私はしばらくホレボレして話を聞いていた。
このひとは、仕事が出来るだろうな・・・。
まるで、あの、ホスト上司のようだった。
トークセンスがとにかく素晴らしかった。
トップレベルの営業は共通することがある。
とにかく押す。
その商品を自分は心底惚れ込んでいるのということを、顧客に訴える。
でも、押しているんだけど、それを顧客には感じさせない。
営業のノウハウでよく言われることだけど、成約を取るために、常に顧客からＹＥＳという答えををとっていくわけだ。
『健康って大事ですよね。』
ＹＥＳ。
『もっと長くお子さんとの時間をとりたいですよね。』
ＹＥＳ。
『これは、体の免疫を高める機械なんですが、あなたも、ずっと健康でいたいですよね。』
ＹＥＳ！！！！！
頭でわかっていても、これは営業の常套手段だとわかっていても、
もう、なんだか会話しているだけで、買わされていく方向に持っていかれそう。
このかたは、買わないと損っていうところまで持っていく、優秀な営業だと思った。
私は、話をしながら、これはたぶん買わされる！ヤバイ！と思って、違う方向に話題を持っていった。
『この仕事は、長いんですか？』
彼は、また、ペラペラ話はじめた。
『いや～・・・。まだ２年です。
実はそれまではト●タのディーラーに勤めていまして・・・。
３年前に人をはねて、そのかたが亡くなっちゃったので・・・。
会社を辞めました。』
はぁ・・・・・？？？？？？？
人をはねた？
私は、当然、すぐさま冷静になった。