私は、男友達に紹介してもらった産婦人科に急いだ。
もはや、普通に歩けなかった。
お腹を押さえて、前屈姿勢で歩くしかなかった。
周りの人はなんて思っただろう?なんて考える余裕もない。
下腹部にギュッて絞られるような激痛が続く。
歩いて3分ほどの距離だったが、それがとてつもなく長い時間に思えた。
病院にやっと着いた。
●●産婦人科。
あっ!ここ知ってる!
いつかTVで紹介されてた。
確かやり手の独身の女医さんで、車はベンツ(関係ないけど・・・。)
お腹を押さえながら、受付に行った。
『すみません・・・。お腹が痛いんですが・・・。』
受付の方は冷たく言った。
『ここは内科じゃありませんよ?』
『以前、病院で子宮の炎症があるって診断されたんです・・・。
たぶん、それが悪化しているんだと思います・・・。』
『・・・。ひどく痛みますか?』
受付の方は、私の返事を確認して、診察室にいた医師に伝えた様子。
すぐに名前を呼ばれ、あの内診が始まった。
痛い!!!
何もしなくても痛いのに・・・。
医師は怒鳴った。
『何でこんなにひどくなるまで、放っておいたの!?』
『●●病院で、数ヶ月前に診察を受けたとき、その時の医師が放っておいても治る!って薬も処方してくれなかったんです!』
あまりの痛さに、私も怒鳴った(笑)
●●病院と聞いて、医師はもうその話題には触れなかった。(大規模な病院なので)
『薬を直接子宮の中に入れるから!力を抜いて下さい!』
だって、痛い!
ついつい力が入る。
『力を抜いてって言うのがわからないの!?』
また怒鳴られる。
『だって、痛いんです!』
怒鳴り返す(笑)
悪戦苦闘しながら、やっと治療が終わった。
医師に説明を受けた。
『あなたね、あとしばらく放置してたら、手術しなきゃいけなかったかも。
ひどい炎症でしたよ。
もっと自覚して下さい。
あなただって、子ども産みたいでしょ?』
冷たく言い放った
私は最初に行った総合病院の医師の言葉を信じていただけだ。
何も自覚していなかったわけじゃない。
今は普通になっているけど、セカンドオピニオンって大事だと思う。
心配だったら、ひとりの医師ではなく、他の医師にも診てもらう。
特に死の危険がある病気だったら。
私は産婦人科自体に行きたくなかったから、セカンドオピニオンなんて考えなかったけど。
この病院では、ちゃんと薬を処方してくれた。
ほどなく、完治した。
なんで、最初に行った病院は薬を処方してくれなかったんだろう・・・?
公立病院で医師は公務員だから、薬を処方して病院が儲かっても自分には関係ないと思ったから?
必ずしも総合病院が安心とは言えない出来事だった。
それから、ひとつ勉強になった。
産婦人科の女医さんは怖い
たぶん、自分が同じ女性だからと思う。
内診もそっとではなく、どちらかというと遠慮がない。
こちらの言い分にも容赦はない。
男性医師のほうが丁寧だ。
これは長女の妊娠の診察のときにも思った。
(長女は総合病院で出産したので、複数の医師に診察を受けていた。)
でも、やっぱり産婦人科は女医さんがいいと思ってしまうんだよね。
独身だったら特に。
男性が泌尿器科に行ったとき、女医さんだったらいやなように(笑)