元夫は続けて言った。
『調停委員さんに、オレが生命保険に入ろうとしているって聞いた?』
『聞いたけど・・・。』
『娘が受取人で5000万くらいの保険に入ろうとしたら、保険会社から却下されたんだって言ったんだよ。
あなたは入れませんって言われたって。』
『どっか悪いの?』
『糖尿病。
けっこう糖が出てる。』
『でも、病気を治して保険会社に再申請したら、養育費を減額出来ますか?って聞いたら、あなたはそこまで考えているのねってまた同情されたよ♪』
『調停もやりかた次第ではなんとかなるよ。』
あのね・・・。
あなたが保険に入ろうとしてたとは調停委員さんから聞いたよ。
調停委員さんと同じようにそこまで考えているのかと思ったよ。
でもね、冷静に考えたら、あなたが今奥様に内緒で保険に入ることは不可能でしょ。
養育費の調停のことも話できないんだから。
しかも、長女のケータイ代も払わないのに、保険なんて入っても支払うはずがない。
それに、私が生命保険会社の事務員だったってことを忘れてない?
糖尿病で保険に入れないって保険会社から言われたんだったら、再申請しても無理だよ。
糖尿病は程度にもよるけど、良くはなっても完治はしない。
却下されるくらい悪いんだったら、二度と保険には入れないよ。
『そんなことどうでもいいよ。
調停委員さんは信用してくれたみたいだから。』
どこまでが本当の話で、どこまでがウソなのか全くわからなくなった。
『あなたが何と言っても、私はやることはやりますから!』
半ば、電話を投げるようにして電話を切った。
夜に、長女のケータイに電話をしてきたらしい。
そして次女とも話していた。
『パパ、なんて言ってた?』
『別に・・・。また遊びに行こうねって。』
元夫は私と争っても、娘達とは関係を切りたくないのね。
・・・複雑。