私は出張で、北陸に行っていました。
なにはともあれ、お魚がおいしい!!
だいたいは社内の営業の方と一緒に仕事をするんですが、このときは私ひとりで、取引先のかたと一緒に仕事をしていました。
その日の夜はおいしい太刀魚の店があるっていうので、仕事仲間と一緒に食べに行きました。
みんなでワイワイ言いながら、楽しい時間を過ごし・・・。
宿泊先のホテルに着いて、一息していると・・・。
電話が鳴りました。
内線電話・・・?
さっきまで一緒だった取引先の、結構オエライさんでした。
もちろんオジサン。
『どうなさったんですか・・・?』
『腰が痛い・・・。』
『大丈夫ですか?』
『明日、仕事できないかもしれない。とにかく来てくれないか。』
私はすぐさま、彼の部屋に向かいました。
彼は鍵を開けるなり、ベッドに倒れこみました。
『・・・痛い!!』
彼はベッドの上でうなってます。
『大丈夫ですか・・・?誰か呼びましょうか。』
ベッドに近づいた途端、ぐいっと手をつかまれ、そのまま押し倒されました。
???
状況が飲み込めない私は、
『どうしたんですか?痛いんですか?』
・・・あほなことを言っていました。
『いいだろう?悪いようにしないからさ。』
腰が痛いんじゃなかったの!?
彼はさっきまでの苦しい様子がウソのよう。
すごい力で押さえつけてきます。
ここで、やっと気づきました。(遅い!)
腰の痛みはウソだったんだと。
このかたは、私が独身のときにも仕事をご一緒したことが何度もあって、私が仕事を復帰したとき、やはりとても喜んで下さったかたでした。
年はやはり、私より一まわり以上、上かな。
結婚してから仕事に戻ったら、常務の下の役職になっていました。
このかたがこんなことを・・・?
『やめて下さい!!』
ありったけの声で叫びました。
『あのね・・・。いいの?そんなことして。』
彼の会社は私の会社の最も取引のある会社でした。
卑怯だ!!
私は叫び続けました。
『誰か助けて!!』
そのとき、電話が鳴りました・・・。救いの電話です!!
私はもがきながら、電話を取りました。
フロントからでした。
『どうかされましたか?他の宿泊の方から連絡がありましたが・・・。』
『・・・!』
私が持ってた受話器を彼はもぎとり、
『何でもありません。ちょっと転んじゃって・・・。大声出して、申し訳ございません。』
私はそのすきに、部屋を逃げ出しました・・・。
なんなの?これ。
気持ちの整理がつかなかった。
どうしても整理がつかないこと。
彼に対する信頼感。(けっこう信頼していました。)
明日、彼に(仕事上で)どういう態度をとればいいのか。
結局この日は眠れませんでした。