- 吉祥寺の朝日奈くん/中田 永一
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
★★★★★
「交換日記始めました!」
恋人同士の圭太と遥が内緒で交わしていた交換日記。二人だけの秘密だったはずが…。
「ラクガキをめぐる冒険」
高校二年のときにクラスメイトだった遠山真之介。五年後の今、不思議なことに同級生の誰も彼のことを憶えていないのだ。
「三角形はこわさないでおく」
ツトムと小山内さんと、俺。ツトムは小山内さんが気になり、小山内さんは…? 微妙なバランスの三角関係の物語。
「うるさいおなか」
私のおなかは、とてもひんぱんに、鳴る。そのせいでどうしても積極的になれなかった私の前に、春日井君があらわれて…。
「吉祥寺の朝日奈くん」
山田真野。上から読んでも下から読んでも、ヤマダマヤ。吉祥寺に住んでいる僕と、山田さんの、永遠の愛を巡る物語。
レビュー
以前書店の新書コーナーで見かけて、面白そうだから図書館で借りて読んでみようと思ったもののずっと貸し出し中で、今頃になってようやく戻ってきたので借りて読みました。
これだけ間が空くと既にどうでも良い感じもしなくはないし、最近忙しいんだけど、まぁタダだし。ってさして期待もしてなかったんだけど。
5つの短編小説。
どれも全く関連しない独立した短編小説。
まず、交換日記形式で始まる小説が面白い。
最初は恋人同士が日記を交わしているのに、ふいに違う人が混じったりして。
そして、ラストに向けてどう集約していくのか。
どの小説も伏線がちりばめられていて、それが解き明かされていくのが面白いです。
どれも面白かったんだけど、その中でもやっぱり表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」が良かったかな。
手放しで★5つっていう小説は、随分久しぶり。
これは良かった。とても良かった。
文庫出たら買うかもしれない。