町内の自治会の役員決めに奔走する僕に対して理解有る発言をしたり、「あの人に頼んでみたら?」とアドバイスをくれる奥さん。
それには理由が有るのです。
奥さんは、小学校のPTA役員を長年やってきました。
そもそもは、幼稚園の時に役員を引き受けた時からじゃないかな。
周りのお母さんが、「あの人はデキる人だ」という印象を持ったのでしょう。
子供が小学校に上がって間もなく、PTAの役員のお願いが来ました。
あれから何年になるのかな。
最近は、母親代表をやったり、昨年度は副会長をやったり、PTAに関してはかなり重いポストを引き受けてきました。
だから、そういう役を任される事に対して、また、役をお願いする苦労、どういう人が適任で、どういう人が引き受けてくれそうか、そういう事を良く分かってます。
それより驚いたのが、PTA役員の後任選び。
通常は末子が6年生の役員さんがその役目を引き受けるらしいんだけど、今回は該当する人が1人だけしか居なかった事もあり、ウチの奥さんが引き受けたそうです。
その代わりに、今年はPTA役員から抜ける、という条件で。
それで、総勢25名のPTA役員を、1週間で埋めたと言うのです。
こんなに早く決まった事なんか無かったと。
例年なら1ヵ月以上掛るのに。
それは、長年PTAで活動してきて、どんな父兄が居て、どんな人なら引き受けてもらえそうなのか、またどんな人ならその委員を任せられるかという事が分かっているから、というのも有るんだけど、もう1つは
「○○さんと一緒ならやっても良いよ」
「○○さんの頼みなら」
っていう人望です。
例えば、父兄の懇談会での様子を時々奥さんから聞いたりするんだけど、大人なのに、子供の親なのに、本当にいろんな人が居ます。
とんでもない事を言い出したり、とんでもない要求をしたりする人が普通に居るのです。
だけど、先生は立場上父兄には強く出れないのです。
無茶な要求に対して、「それは違う」と言えるのは、同じ立場の父兄だけ。
だから、そういうとんでもない発言に対して、奥さんがひるむ事無くぐぅの根も出ない様に説き伏せる。
PTAもまた、モンスターペアレントと闘っているのです。
「頼りにされてるんだね」
と僕が言うと、
「副会長っていうのは、そういう役なのよ。」
って、さも当たり前の様に言います。
でも、奥さんが出ない会合は心配だ、という他の父兄の話も聞くし、実際に奥さんが用事で出られなかった会合で無茶な発言を受けて泣かされてしまった役員さんの話も聞いたし、実際かなり頼りにされてるんだと思います。
誰もが「それは違う」と思っていても、面と向かってそれをハッキリ言ったり、「そうじゃなくて、こうするべきだ」と素早く的確に正論を説く事が出来る訳じゃないです。
そういう奥さんも、一時期はヘコんだりストレス抱えたりもしてたんだけどね。
今でも、無い訳じゃないんだろうけど。
僕はどんなに頑張っても
「○○さんと一緒ならやりたい」
と、言わる立場にはなれないと思う。
僕は、それを言う立場だと思う。
その話を聞いて、僕は敵わないと思った。
この人は、本当はとんでもない器の人なんじゃないかと。
もちろん、様々な物事には、それぞれ向き不向きがあります。
ただ、普通の主婦で収まっているのは、もったいないのかもしれません。
さて、「○○さんと一緒ならやっても良いよ」と言ってもらっておきながら、奥さんはもうPTA役員やめてしまいます。
それはわざと伏せておいたらしいんだけど。
「えー!?一緒にやれるかと思ったのに。」っていう新役員さんに、「卒業する訳じゃないから相談ならいつでも乗るよ」という奥さん。
まだしばらくは頼りにされそうです。