日曜日の朝。
舞浜行きの京葉線はもの凄く込んでいた。
よどんだ空気のぎゅうぎゅう詰めの電車を降りると、今度は夢の国のチケットを交換するのに長時間並ぶ。
入園する頃には疲労感を覚えつつ、子供が「乗りたい」と言う大雷山超特急は2時間待ちだった。
分かってる。
分かってるんだ。最初から。
日曜日の夢の国が混んでいる事くらい。
でも、食事、トイレ、高額なポップコンーン売り、至る所で待たされる。
それでも人々は笑顔で並ぶんだ。
それが夢の国。
一体何が夢の国なんだろう。
そう思って、僕はやっと気が付いた。
この世の中には、2種類の人間が居るんだ。
それは、
「夢の国で夢を見る事が出来る人」
と、
そうじゃない人。
超満員の電車も、ラブラブなカップルには都合が良い。
ハッピーなファミリーは長時間並ぶアトラクションでワクワクしながら、次は何に並ぼうね。って語り合うんだ。
混雑するお土産売り場も笑顔で突入し、トイレで並んでも文句1つ言わない。
つまりね、みんな幸せなんだよ。
もの凄く幸せなんだ。
混雑しても、長時間待たされても、それを許容する事が出来る、余裕の有る幸せな人達だから、こんな尋常じゃない人ごみの中でも絶えず笑顔で居られるんだ。
そうじゃない人、例えば、お金も無く、恋人も仲の良い友達も居ない人は、あんな所には行かない。
全ての人にとって夢の国である必要なんてない。
だって福祉施設でもボランティアでもないんだから。
ただ、夢の国で夢を見る事が出来る人達は、とても幸せなな人なんだと思った。