日曜日は、子供が通う小学校の親子清掃の日だった。
何だったっけ?保護者はみんな掃除に行くんだったっけ?って奥さんに聞いたら、4、5年生の父兄が参加する事になってるらしい。
そういえば去年も暑い中掃除した覚えがあるよ。
多分、お父さんかお母さんのどちらかが参加すれば良いんじゃないかと思うんだけど、ウチは奥さんがPTAの役員をやっていて清掃に参加できないみたいだから、というか男手が必要になる場面も多々あるから有無を言わさず参加。
やっぱりお母さんの方が多いな。
そんな中、お父さんもちらほら。
多分、みんな僕の様な優しいマメなお父さん達なんだろうな。
だから、人妻に困った顔で「お願いします。」なんて言われたら絶対断れないよね。
「いいですよ。」って笑顔で応えて、いそいそと脚立に上って蛍光灯を汗だくで掃除し、4階のテラスの手すりに乗って震えながら上の方の届かない窓を掃除する。
別によその奥さんに良く思われたいからじゃないんだ。
そういうのは男の役割だし、○○ちゃんのお父さんって頼りないねw。なんて娘が言われない様にパパは頑張ってるのさ。
決して、
人妻 「大丈夫ですか? 雑巾洗ってきましょうか。」
僕 「いや、いいですよ。そんな。」
人妻 「いえ、無理なお願いをしてますから。」
僕 「そうですか。それじゃあ、すみません。お願いします。」
雑巾を渡す手と手が触れて
人妻 「あっ・・」
僕 「す・・すみません」
人妻 「い・・いえ。それじゃ洗ってきます。」
うつむいて、洗い場へ行く人妻。
人妻 「ど・・どうぞ。」
僕 「ありがとう。」
綺麗になった雑巾を手渡し、そそくさと立ち去る人妻。
そのそっけなさに僕は少々落胆しつつ雑巾で拭こうと思ったら、メルアドが書かれたメモが出てきた。
なんて事を猛烈に妄想しながら掃除していたわけじゃないんだ。決して。断じて。
おかしいな。いくら探しても雑巾からメモ書きが出てこないなぁ。あぶり出しかなぁ。
それはさておき、この学校清掃、年々参加者が減っているらしい。
結構な人が来ていた様な気がしたんだけど、そういえば2学年分の父兄の数から考えると少な過ぎるかもしれない。
そりゃあ誰も日曜日の朝っぱらから掃除なんかしたくないよ。
だけど、子供の為でもあるし、子供に示しがつかないじゃないか。
「学校の掃除?そんなの誰かに任せておけば良いじゃん。」
って言う親を見て、子供が掃除すると思う?
子供にだけ「ちゃんと掃除しなさい。」「しっかりやりなさい。」なんて言ったって、そう言う親がやってないんだから無理だよね。
子供はそういう理不尽な事、ちゃんと分かってるから。
奥さんが、コミックを買ってきた。
っていうコミック。
僕は全然知らないコミックだったんだけど、今度ドラマ化されるらしい。
高校生の時に付き合っていた彼女が生んだ自分の娘と一緒に暮らし始める話。
片親で子供を育てるのが、しかも小さな女の子を父親1人で育てるのはそんなに簡単な事じゃない。
いくら聞き分けの良い子供でも、良い事ばかりじゃないよ。
小さければ小さいなりに、大きければ大きいなりに苦労や心配事は耐えないし。
だけど、それでも良いなって思ったコミックだった。
40代を目前にした今、僕はちゃんと大人になれているのかな。
40を目前にして変な妄想をしている僕は、ふとそんな事を思ったんだ。