毎日30分睡眠が続く日々の中、地元の知り合いからの紹介で
会うことになった1人の男性。


共通の話題もあるし、歳も同じだから話しもあうと。。。


会ったときはビックリ。見たことがある人だった。


そのせいか、人見知りの私もリラックスして話をすることができ
気づいたら出会ったその日なのに朝まで飲み明かしてた。


でも、この人とは付き合ったら絶対に苦労するタイプだと思って
自分から連絡したり、誘ったりするのは避けた。


彼から連絡が来るのは2週間間隔ぐらい。

それも飲んで夜を明かすという日々を過ごして数ヶ月。


いつの間にか惹かれていた私は不規則な彼のスケジュールに
いつでも合わせられるように水商売から足を洗った。



でも、彼に自分の気持ちがばれないように
自分から連絡は一切しないというスタイルをとり続けた。



彼は「付き合うってどういう事?」と口癖のようにいう人で
多分数人と私のような関係の人が居そうな雰囲気を漂わせてた。


だから私も「付き合って」とか言わなかったし、「私って何?」とか
そう言うのも聞かず、ただひたすら彼からの連絡を待つ日々を過ごしてた。


そのことがきっかけで、
残された母親がお金が必要だと言ったときに
いつでも渡せるようにバイトをすることにした。


近所のファミレスで。


学生時代にも経験があるファミレスの方が自分的に負担が無いと思った。


仕事が終わってから0時まで。

最初は週2で仕事の負担にならないようにしてた。


でも慣れたらどんどん日にちも増え、ちょっと体的に疲れが出てた。



そんな時にファミレスで声をかけてきたおじさん。


どうやら水商売のスカウトっぽい。

毎日しつこく声をかけてきて

あまりにもしつこいから一度だけ話を聞くことになり
バイトの後におじさんと話をする約束をした。

それでもうバイト先には来ないと。


おじさんに連れて行かれた先は近所の薄暗いお店。


実はそこはその人のお店だった。


いろいろ話をしているうちに、いつの間にか面接になってて
気づいたら源氏名が付けられてた。


「あきこ」


何じゃそりゃっ!


古くさっ!ってかなんでいきなり働くことに???


時給は3000円。一応高級クラブっぽくお店のお客さんも
質は悪くない。


でも私にはむかなかった。


時給がよくなったから、働く時間が少なくなると思ったら大間違い。


人が足りなく、その上若い子がいなかったので暇さえあれば
よびだし。家から徒歩2分の場所にあるのも悪かった。。。


水商売と昼間の仕事の両立。


気づいたときには睡眠時間が30分の日々が続いていた。

正直お金を使う時間も無かったので、かなりの勢いで
貯金はたまってった。


でも精神的にも身体的にもつらい日々だった。





でもつらい事ばかりではなく、人との出会いにはとても恵まれてた。

凄く良いお客さんに気に入られ、楽しい時間も過ごせた。



旦那と知り合ったのは丁度この頃だった。
父の死の知らせを受けて、すぐに実家に帰った私と妹は
母に連れられて、本妻の家に行った。



母は立場上、本妻の家には入らず、私と妹だけで。。。


久しぶりに会った本妻の顔は以前の道ばたで母と喧嘩してたイメージとは
だいぶ違って、すごく優しいおばさんになってた。


父が亡くなったのは1月11日。

すでに火葬も済み、お骨になっていた。

父の遺影はもう何十年前??と思うぐらい昔の物で
実際になくなった顔を見てない私は実感がなく、涙も出なかった。


正直未だに実感は。。。ない。



父はこの家に帰ってきて、奥さんがご飯を作っている間に
寝ていたらしい。


いつも寝るときにしかめっ面で寝ている父がめずらしく安らかな顔をしていると
思ったら息を引き取っていたそうです。

苦しむこともなく。自宅で。


借金まみれだった父。波瀾万丈の人生だった父。

でも最期に孫にも恵まれたそうで。。。

私の結婚式は間に合わなかったけど、最期の最期は幸せだったのかな。



妹と二人それぞれ父の形見を受け取って帰った。





後日、母から父は年末に借金が返せなくなり、仕事が終わった後に
タクシー代行の仕事を朝までしていたことを聞いた。

風邪をひいてこじらせていたのにそれを続けて。。。。




・・・・・。




私のせい??




私があの時お金を貸せなかったから。


私が貯金をしてなかったから。


あの時会っておけばよかった。


なんで逃げたんだろう。



頭の中が後悔でいっぱいになった。

その後一ヶ月ぐらい不眠症になった。眠れないから朝まで遊んだ日もある

でも全然眠くならなかった。