久米のホテルで飲み放題ランチした後に
波の上ビーチ周辺をぶらぶらした休日。

久茂地方面へと徒歩で向かう途中に
ふと思い立って福州園へ寄りました。

前にウォーキングイベントの
「ひやみかちなはウォーク」で
無料で入れた時に一応入ったけど、
人が多すぎてゆっくりは観てなくて。
どこ撮っても人が写り込むくらいで
全然撮影とかもしてなくて。

今回は空いてたので撮影しやすかった。



入口入ってすぐのところ。

福州園は那覇市と友好都市である
中国福建省福州市との友好都市10周年、
那覇市制70周年を記念して造られた
福州式の庭園です。


園内は中国風の景色が広がります。

コスプレ撮影でここを利用する
コスプレイヤーの方もいるようです。
確かに中華系キャラクターのコスプレなら
ものすごく雰囲気は作り込めそう。



園内には大きな池もあって、
池を囲むように庭が広がっています。

確かこの庭園を造るときには
資材も福建省のものを使ったり
職人も福建省から連れてきたとか、
そんな感じだったと思います。



ちなみにこの福州園がある那覇市久米、
琉球の時代には福建省出身者が定住した
クニンダ(久米村)という地域です。

明から派遣された造船や航海などの
職能集団がそこへ住んでいて、
琉球の交易を支えていたそうです。

琉球は小さな島の王国ながら、
航海で諸外国と交易をして栄えました。
その大航海時代に欠かせなかった
航海技術や外交通訳などをする者が
このクニンダに住んでいたようです。

その移民者や子孫は
「久米三十六姓」と呼ばれます。

実は我が家計もその筋ではという話は
チラッと聞いたことがあります。
もしかしたら自分のルーツが福建、
ということもあり得なくはないです。

ちなみに今や多くの人が知る「沖縄そば」、
これも久米が発祥といわれています。
中国から来た人が作った「唐人そば」、
これが今の沖縄そばのルーツなのだとか。


今の沖縄に繋がる様々なルーツが
この久米から生まれていったのかもしれない。

そんなことも考えながら観ると
より一層歴史にも理解が深まります。

福州園の入園は有料だけど、
隣接する無料の展示室もあるので、
そこで歴史を学ぶこともできます。



エサも撒いてないのにこの状態。
人がいるとめちゃくちゃ寄ってきます。


空いてたから動画も撮りやすかったにっこり
最後の鯉が集まってるシーン、
撮ってる時は気がつかなかったんだけど、
よく見たら整列して向かってきてます。


奥からこちらに並んで向かってくる鯉。


沖縄でわざわざ中国風庭園は
なかなか観ることもないかと思いますが、
この地域で暮らしていた人が大きく影響した
琉球の大交易時代の歴史だったり
福建がもたらしたルーツ等に興味があるなら
この辺りはちょっと参考になるかと思います。