のすたるひあ -NOSTALGIA- -4ページ目

不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ

菅野彰/角川文庫/2007

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身内ネタが多いけど、この人のエッセイは好き。
小説はもっと好き。


☆ ☆ ☆

占い雑誌掲載、「結婚への道」→「人生80年修業の旅」→「不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ」とタイトルを代え続く、体験型・占い&健康法エッセイ、みたいな。
(いまいちよくわからない)

いろんなトピックで書いてますが、あくまでエッセイであって、ダイエットとかヨーガとか取り上げられてても読んでる身としてはあまり参考にはならない気がします。
菅野さん、結構ぐだぐだだし。
まあ「海馬~」なんかもそうですけど。

文庫になって色々削られてるのか、たまに、前回そんな内容だっけ?と感じるところもありました。


菅野さんが好きという方におすすめします。


ところで、占い雑誌で占い信じない統計学だからある程度当たるけど、ってはっきり書く人ってこの人しか知らない。
一般的にはどうなんだろう。

スイートリトルライズ

江國香織/幻冬舎文庫/2006

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江國香織も好きな作家です。
文庫見つけたら即買うくらいに。
マイベストは「落下する夕方」
「ホリー・ガーデン」と「きらきらひかる」も好きです。

短篇はあまり合わないみたい。


☆ ☆ ☆

不倫する夫婦二人の話。
テディベア作家の年上の妻・瑠璃子と家に帰ると自室でパソコンのゲームに熱中する夫・聡。
二人が夫(妻)ではない誰かと出会い、そして関係が始まる。

「夫(妻)だけを愛せたらいいのに―」ってテーマ。
片方の相手といるときにはもう一人の相手のことを考える。

うーん、わからない感覚だよ。


物語の終わり、妻は相手と別れるのに、夫が相手と続いてるのがなんだかな。
でも、妻はまた別の相手を見つけるのかもしれない。


「『禁じられた遊び』のミシェールとポーレットのように」なんてフレーズが出てくるのに、夫婦が心中する手段として想い巡らすのがじゃがいもの芽の「つくだ煮」って、なんだかアンバランスだ。
妙に和風なとこあるよね、江國さん。


なんか煮え切らなくてあまり好きな作品ではないかも。

彼女の部屋

藤野千夜/講談社文庫/2006

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藤野さんの作品は好きで結構読んでます。

一番好きなのは「夏の約束」
事件(って程のものではないときも多い)が起こったところで、登場人物の日常はとりたてて大きくは変わらない。
読後の「だから何?どうしたの?」って感覚と、そこらへんにいそうな主人公達が好き。
(あらすじには「何気ない日常の心のざわめき」を書いてるってあったよ)

角田光代作品も個人的には同じカテゴリー。


☆ ☆ ☆

短篇が六つ。
「ハローウィーン」、「アメリカを連れて」、「父の帰宅」、「愛の手紙」、「薬屋事件」、「彼女の部屋」を収録。

どれも藤野作品らしかった。

個人的には、「父の帰宅」があまり好きではなかったな。
よくわからない(詳細が明かされない)設定ってこの人にはよくあるけど、現実的にありえない不思議・オカルト設定は苦手だ。
この人の書くありえそうな日常が好きだから。

そういう話ばっか集めた本に入れといてくれれば気にならないんだけど。


登場人物が気に入って好きだったのは「薬屋事件」

薬が苦手な主人公が薬を押し売りされて、また返しに行く話。
ひとみ(主人公)と真一みたいに、どこかで分かりあってる男女の双子って好きだ。