初めから、たいそうな題で申し訳ありません
実は、だいぶ以前から書こうと思っていたのですが、纏まりがつきませんでした
古事記は、市販の本が出ていますが、これとは全く違っています
古事記の構成は、大きく分けると次の通りになります。
1.岩戸に入る以前の物語。
2.岩戸内での物語。→伊弉冉尊の物語だけではありません。大国主命の話や、スサノウノ尊の話など。
3.岩戸から出てくる時の物語。
4.神界での物語。
以上のように、4つも物語から構成されています。そしてこれが複雑に絡み合っています
例えば、スサノウノ尊が泣いていたときの話は、岩戸の中のことがらであり、ここから出て行って天照大神とウケヒをするのは、神界へ登る話です。これは伊弉諾尊が岩戸から出て、禊ぎ払いをして、3貴神(スサノウノ尊、天照大神、月夜見の尊)を生む話と、同じ事が書かれています。これは物語の性質上、こうなっている訳です。また豊玉姫が出産することも同じです。
またスサノウノ尊がウケヒに勝ったと言って、神界で乱暴した話は、スサノウノ尊が岩戸に入る前の話で、物語を読んでいくと、ここで区切りがあるのはそういった意味からです。また古事記は、スサノウノ尊とタケハヤスサノウ尊と区別しているのは、こうしたことからです。
古事記について書けば、1冊の本になるくらいの量があります
これ御魂の働き、荒魂、和魂(幸御魂、奇御魂)から説明すると分かりやすいかと思います。