歌い手kemiの日記『2020.9.18 原動力の使い方』 | 歌い手kemiの奏(singer/songwriter)

歌い手kemiの奏(singer/songwriter)

毎日のことをつらつらと。
今日も唄います。


皆さん、こんばんは。

kemiです。


先日、

同居の祖母が入院したのですが、


延命治療について

家族で話し合いをするようにと

お医者様からお話があったそうです。

元々 10年近く前から

認知症を患っていて

その時 腫瘍も

見つかっていたようなのですが


体力もないし

手術はできないだろうとのことで

次第に検査もできなくなり

様子を見ていたような状況です。


ただ

その腫瘍も

10年経って

もうかなりの大きさに

なってきたようで


その影響が遂に

症状に出てきたんだろう、

とのことでした。



祖母自身

認知症もだいぶ深く

進んでしまっていますので

状況の何もかもが

理解できていないと思いますが


ある意味それが

せめてもの救い、という感じがします。


あとは

感じる苦しみや痛みが

少しでも少なければいいなと

そう願っております。


✳︎


そんな祖母を

メインで介護していたのは

祖父でした。


元々は亭主関白だった彼ですが、

その時とは比べ物にならないくらい

まるで人が変わったように

一生懸命 祖母の介護をしていました。


自分がしっかりしないと、

という気持ちがあったのだと思いますが


昔よりそういう部分で

年齢に逆らって

元気になっていっていく姿を見て


これはこれで

いい関係なのかもしれないと

感じたことすらあります。


...とはいえ今

祖母が入院したことにより

打ち込むことがなくなってしまい

ひとり穏やかに

ぼーっとして過ごすようになり


今度は祖父が

認知症になるのではないかと

母も心配しております。

介護中 祖父は
指示の入らない祖母に対して

『自分で立たないと!』
『茶碗を手で持ってご飯を食べて!』
『素手じゃなくて箸を使って!』


場面場面で
よく声を張り上げていました。
そしてしばしば
怒って自分の部屋に
戻ってしまうこともありました。

祖母はもう
何を言われているのか
理解できないにも関わらず
自分の意思で
動くことをしないにも関わらず

祖父は少しでも
その通りになってほしいと
思う気持ちを
言葉で必死に
伝えようとしていたのです。。

でも当然
その言葉は
祖母には通じないので

その通りに動いてくれない
祖母に対する怒りや悲しみが

祖父の中で
強いエネルギーとなって

そのエネルギーが祖父を日々
生かしていたように
思えてなりません。

エネルギーというのは
それほど強い力を
もっているのだと思います。

✳︎

自分の体質が嫌いで
身体が嫌いで
性格が嫌いで
生きることが苦痛で

それが故に
自分に腹が立ち
誰かに腹が立ち
神様を憎み

そんな感情が芽生える度
必死にそれを隠しながら
日々を過ごしてきた私ですが

以前 精神科の先生に
相談させていただいたときに
こんなことを言われました。

『それだけのエネルギーを
持っているのだから大丈夫だよ。
正しい方向に
その力を持っていけさえすれば。』
本来
エネルギー自体がなければ

何もしたくない
何の気力も出ない状態が続き

溢れんばかりの
怒りも悲しみも
抱くことはできず

ただひたすらに
落ちていってしまうそうです。

だからこそ
ネガティブな感情であったとしても
マイナスなエネルギーであっても

エネルギーがあるだけで
それはすごいことだ、


そうおっしゃられました。

憎むべき
私の中の汚い感情は
消し去れるものでもなく
消し去る"べき"ものでもなく

それに飲み込まれなければ
存在していていいんだと

そう言われたような気がしました。

方向さえ間違えなければ
それも人間にとっては
大切な原動力なのだよ、と。

あとは
私はこのエネルギーを
正しい方向へ
導けるように
変わっていくしかありません。

せっかく材料も燃料もあるのだから
使わなければもったいない。

自分の授かった命や
環境や身体は
どうやっても変えられないのだから

例えば音楽であったり
例えば仕事であったり
例えば家族との関係であったり

早くこのエネルギーを
正しい場所へ
内ではなく外へ
出すことができるように
していきたいです。

祖父が祖母へエネルギーを向けて
必死になって介護をして
『祖父』という人間がまた
変わっていった時のように。


『物事は捉え方次第』だとか
『持っているものは使い方次第』だとか

本当にいろんな本に
書いてあるし
動画でも公演でも
そう叫ばれていますが、

全ては本当に
この見方をどう身につけるかに
限ると思います。

どうせ一生に一度の人生ならば

より充実して
生きていけるよう
より幸せを感じながら
進んでいけるよう

考え方を変えなければ
人生に損をする。

損をするのは結局そう
自分なんだ、、、。
自分の中に溜めた
エネルギーを
命の原動力にして
より良く生きていきたいと願う
そんな今日この頃でした。

✳︎


それでは今日は

ここまでにします。


最後まで読んでくださり

本当にありがとうございました。


★2020.7.29より

kemi 4th single「一匹狼」

 world配信スタートしています。


 

 [収録曲] 

01.一匹狼

02. 夏の糸

03. 被害妄想


all wordsmusic : kemi

all arrangement : 高見博


[配信ダウンロード&ストリーミング]

https://www.al-mo.net/releases/kemi_ippiki_okami/


[special thanks]

 jacket designYoshino Mitsu

 recording studio:神宮前レコーディングスタジオ

(engineerRyoei Fujiwara)


現代を生きる

たくさんの方々に

聴いていただけたら嬉しいです。


ではでは

おやすみなさい。


穏やかな夢を。


kemi



 



ーーーーーーーabout kemiーーーーーーー

透き通る歌声で
独特な世界観を創り出す
アーティスト「kemi」。
 "哀しいときには、哀しい歌を。" 
自らのコンプレックスを糧に、
2016年8月より
音楽活動をスタートする。 
 kemiが紡ぎだす純粋無垢な言葉たちは、
嘘偽りのない彼女のココロの叫びだ。

official web site : 

レーベル al+mo  :