※2017年のお話です。

 

夫とイミグレの話をしていて、メキシコからベリーズに抜ける際にプチ軟禁された話になりました。

時系列で旅行記を書いていたんですが、メキシコ編に入るまでかなり時間かかりそうなので今書いちゃうことにします(笑)

 

メキシコの旅を終え、ベリーズに向かう事にした私達。

 

この時最終的にいたのがプラヤ・デル・カルメンだったので、そのままバスで国境超えをする事にしました。

以下、当時の日記をもとに、思い起こしながら書いています。

 

~~~

 

プラヤ・デル・カルメンのADOバスターミナルは2か所。
ベリーズシティ行きは少しはずれにある大き目の建物です。

時間まで余裕があったので、ゆっくりしていたら危うくスタッフのアナウンスの声を聞き逃すところでした。

いつも国境越えで時間がかかるので、今回も一番前の座席をGET。

良くないポイントと言えば、ずっとヘッドライトが視界に入ることと、夜なので景色は見えないこと、そして強盗が乗った時には対処する時間がないことでしょうか。。。



国境までは何事もなく着きました。

 

手荷物だけもってバスを降ります。


出国審査??どこで???

となるほど、小さな建物(窓なし)が一つだけポツンとありました。

いわれるままに、その建物のドアの前に乗客が並んでいきます。

一番前に座っていたので、並んだのも私達が先頭でした。

 

 

ドアが開くと、中に私たち2人だけ中に入れられました。


ドアが閉まり、後ろに人が入ってこないこの時点で違和感を感じていました。



パスポートを出してすぐに
「出国税として360ペソ払ってください」
と審査官。

 

※出国税と言うものはありません。この時審査官は”Tax”とだけ言いました。なんの?と聞くと、出国時に払う必要があるものだとの事。

 

陸路での国境越えは結構もめることが多いと聞いていたため、日本語でも英語でも色々とリサーチを念入りにしていた私達は、

陸路での出国時にツーリスト税の支払いを要求されるが、飛行機でメキシコに入国した場合はすでに航空チケット代に合わせて請求されているので、その領収書を印刷して提示すると払わずに通れる

ということを見ていたので、入国でエアラインに支払い時に受け取ったメールの内容(支払った税金もすべて記載があるもの)をプリントして用意していました。

 

勿論、そのプリントを見せ、もう支払っていると主張。

 

すると、それではない税金があり、出国するときには全員が支払わなければならないのだと強い口調で話し出す審査官。

 

 

私も負けじと、そんなものはないと航空会社にも確認済みだと食らいつく。

 

すると、ちょっとこっちへ…と私と夫二人、外に出されて奥の方にある大きな建物へ連れていかれました。。

 

 

 

最低限の明かりしかつけていない暗い建物に導かれ、その一室に通され、審査官と閉じ込められます。。

 

この時点で深夜なので、頭もぼーっとしていましたが、いら立ちと不安で目が覚めるどころか余計に頭が働かない。

 

「払うものは何もないって言われていたからもうお金一銭もないよ」

と必死に頭を起こしながら話をしようとする私を制止して、PCで何かをもくもくと見ている審査官。

PCで確認することなんかあるのか???で、

プレッシャーを与えるために、

とりあえずネットサーフィンでもしてるんじゃないかと疑ってました。

 

もうこれ以上いうこともないが、払いたくもない。

夫と日本語で文句を言ってたかと思いますが、

とにかく舐められちゃいけないと思い、

とりあえずぜったいに払ってやるもんかという断固と言う意思表示で、

最高に機嫌の悪い態度を作ってました(笑)

 

PCを触り始めてから、5分以上は経っていたと思います。

体感的には20分にも30分にも感じられました。

 

その時、審査官がやっと口を開きました。

 

「今回は支払わなくていいけど、次回来た時は必ず支払うように」

パスポートのコピーを取られた上で、そのコピーにサインを書かせられました。

(もちろん、私は次回必ずこのなんだかわからない税金を支払います、などという文章は一切ないただのコピー)

 

 

やっとバスの場所に戻され、その審査官はもとの建物に戻っていきました。

 

列に並んでいた人たちの横を通った時、私たちと同じ情報をネットでみて心配していたらしく、「払う必要はあるのか、領収書で本当に免れるのか」というような話を丁度していました。

 

まさにトンデモナイ目にあった直後だったので、その人達へ状況をシェアして、その人達も払う必要はないだろうという結論に至りました。

 

後々その人達がバスに戻ってきたときどうだったか聞くと、私たち以降の旅行者は、領収書を見せたら何も言われなかったとのこと。

今回ばかりは一番前に座ったのが間違いだったかもしれないな…と思いましたが。

私たちが頑として払わず、時間を使いすぎたため、今回のバスに関してはもう情報も回っていると判断して、その後は領収書で食い下がられたら請求するのはやめたのかなと思いました。

 

 

到着後に日本人夫婦が同じバスに乗っていたのに気づいた私。

話しかけてみたところ、この情報を知らずに払ってしまったとのこと。

 

その後も気になって情報を見ていましたが、本来はメキシコに滞在し出国するまでに、どこかの時点でツーリスト税を払っていれば問題はないらしいです。

 

※陸路であっても、入国時にチャージされるケースが多いので、その時のレシートを保管しておくとよい。

 

メキシコからは一度キューバまで飛行機で出たのですが、

その時も出国時にはツーリスト税の記載はなく、

再度入国時のチケットにツーリスト税として記載されていました。

 

今回のは紛れもなく搾取ターゲットでした真顔注意

 

 

中南米では特に他人の情報ほどありがたいものはないと改めて思った一件でした。

 

なので、私も経験をシェア。

 

誰か他の人の助けになれば幸いです。