一昨年の12月ちょうど冬休み日本の実家が帰っていた時に、お客さんからメッセージ『妻が娘を幼稚園に送って帰ってきたら、リビングの大理石の床が浮き上がって、段差ができしまっているのを発見しました。』との連絡がありました。以下がその時に送られて来た写真です。

 

ソファーの下にある大理石タイル2枚が鉢合わせ状になって浮き上がってきているのが見えると思います。今までこんな事例は経験が無く、他の人からも聞いたことがありませんでした。ただ調べるとChannel New Asia(ローカルのニュース番組)のサイトで2018年1月にHDB等でタイルの床が浮き上がってしまうというケースがいくつもあったという記事を見つけました。この時は結構通常より涼しい日が続いた影響で、タイルが通常より大きく膨張・収縮を繰り返した結果、タイル間の隙間が足らずに鉢合わせとなったタイルが浮き上がって来たのではないかという説明がなされています。その他にも下の階で長時間にわたって照明が浸かられていた場合、床に熱がこもりって湿気を生み、その影響でタイルを張り付けているセメントや接着剤が剥がれてしまうという原因で起こる場合もあるとのことです。また接着剤の塗布不良やセメントの配合不良等の施工不良等も要因となる場合が多いようです。ここまでの話は、私たちが知っていたところで、あまり事故を未然に防ぐ等の方策にはなりませんが以下家主の対応等はご参考になると思います。

 

結局、業者と協議した結果家主は17枚の大理石タイルを張り替えることにしたそうです。ただ作業はかなり大掛かりになるので、テナントさんが家主にサービスアパートへの短期間の宿泊を要請し、家主もその費用負担を了承したとのことでした。作業範囲が大きかったこともあるかと思いますが、この家主は結構良心的であったと思います。作業範囲が少なく1日で終わるような状態でしたら、多分そこまでの費用負担は応じないではないかと思います。以下が影響のあったタイルをはがした状態の写真です。

 

 

結局作業が終了した翌日にテナントさんが戻ることとなりました。私もその時にはシンガポールに戻っていましたので、一緒にお宅に伺いました。一応きれいに掃除はされている状態でしたが、実際に入ってみると床には白い埃がたくさん残っているようでソックスにはその白い埃が付いてしまう状態です。テナントさんからは清掃業者を入れて、清掃してもらうように家主に依頼して欲しい旨言われました。そこまでは結構難しいだろうとは思いましたが、ビデオや写真を撮り家主側に送付して依頼しました。ただ家主のエージェントからは家主自身が作業後、夜遅くまでに清掃作業していたとのことでそこまでは費用負担しかねるとの話でした。実は私も自宅で大理石タイルの研磨を実施したことがあるのですが、毎日モップで拭いても数日間は埃が床や家具などに溜まってしまう経験をしました。そんな実例でテナントさんには納得してもらった次第です。

 

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