以前日系の不動産エージェンシーに所属していた時には、大手企業のお客さんをよく担当していました。多くの日本からの駐在員の方がおり、歴史もあることから賃貸契約に関してのトラブル等のノウハウを教えられたり、あるいはマニュアル等があるのではないかと思うこと場面がいくつかありました。勿論そういう情報は必要ですし、私もこのブログでは基本的にテナントさんが注意すべきことを題材として情報提供しております。

 

ただ一つ気が付いたことですが色んな悪い事例を先に知ってしまっているため、シンガポールの家主は皆極悪非道ムキー(ちょっと言い過ぎかもしれませんが)と思いこんでしまって『絶対騙されないぞ』的な感じで臨んでくる方がおられます。そういう時は私たちエージェントも神経を使います。というのはそういう感じをそのまま伝えてしまいますと、その後家主側とのやり取りが難しくなるためです。

 

家主にも色々な人がいます。テナントさんに全て費用を押し付けて自分の不動産のメンテを行おうとしているのではないかと、疑わざるを得ない人もいます。逆にテナントさんのことを考えて、契約上は義務が無いようなことでも面倒を見てくれるような人もいます。ただ残念ながら契約をする段階では、どんな家主なのか分からないことがほとんどです。最初はニコニコ愛想が良くても、いざ退去の時になるとあれもこれも修理、弁償と要求してくる家主もおりました。

 

結論としましては、家主側との対応は基本的に友好的に行うというのが一番です。印象の良いテナントさんには家主も譲歩してくれる可能性が高くなるのではないかと思います。契約更改時に前回からマーケットが変わってレントが上っている状況でも、このテナントさんに引き続き借りて欲しいとレント据え置きで契約更改してくれた例も見ています。

 

でも理不尽な家主にも同じように対応するのかという質問もあるかと思います。その場合には言うべきことは言うべきです。ただあくまでも冷静にというのが一番と思います。また争いごとになるような可能性がある場合は、書面にてやり取りをして記録に残るようにしておくとよいです。Whatsapp等のメッセージは自分が送信したメッセージを削除する機能がありますので、スクリーンショットでやり取りを写真で残しておくことも必要かもしれません。

 

私も含め日本人はカッとなると大声で怒鳴るというような行為に出る方も結構多いですが、自分の経験からも決して良い方向には行った試しはありません。私自身は瞑想等を行って感情に左右されないようにと努めていますが、まだまだ心が穏やかな状態を保てるというにはほど遠い状態です。笑い泣き 

 

忘れてならないのは、ここはシンガポールです。30年位前でしたら、日本人と言えば大概の人が大切に扱ってくれたような記憶があります(あるいはその当時は日本の企業に勤務していたからかもしれませんが)。今シンガポールは世界の注目を集めるような国になっており、日本人を特別扱いしてくれるような時代ではありません。外国人が取った言動で、メディア上で批判されるケースは結構起きています。イギリス人のファンドマネージャーが、たまたま車が故障して親子で地下鉄を利用した際に、電車に乗っている人達を蔑視するような発言をしてメディアで大きく報道されました。最終的に会社から『会社の理念に反する行動をした』として解雇され、オーストラリアに逃げるように出国せざるを得なかったという事件が2014年にありました。私のようなPRでも、今回のCovid-19の規則を破ってPRをはく奪され再入国を禁止された人たちもいます。またサッカーの八百長ケースに関わったことを疑われたサッカー選手が、起訴されなくても国籍剥奪の可能性があることが報道されました。

 

話が脱線してしまいましたが、家主との対応は以下の方針で臨むように努めてください。

  • 出来るだけ友好的に
  • 相手が理不尽でも冷静に
  • 争いが予想される時には、書面で記録に残す

最後になりましたが、時々家主の中には直接テナントさんとやり取りをしたがる人がおります。エージェントを通すと、返事をもらうのに時間がかかるというような理由のようです。そういう家主の場合には、出来るだけ答えてあげた方がその後のコミュニケーションがうまく行きそうです。勿論忙しい時には、電話に出られないとかメッセージ返答が遅くなることは伝えておけば良いと思います。またテナントさんに挨拶したり、時々訪ねたいというような家主もいます。これも過度にならなければ、答えてあげた方が良いのではと思います。

 

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