【ドラム式】

シンガポールの洗濯機は日本と違い、日本で言うドラム式(こちらではフロント・ローディング:以下写真参照)のタイプが多いです。理由としては、シンガポールではヨーロッパ製品の家電が主流なことや、このタイプが水の使用量が少なくて済むということで、マレーシアから水を買っている水不足のシンガポールには節水のメリットがあるからのようです。日本の山田電機のサイトでは、ドラム式の利点、欠点を次の様にまとめています。

    【○良いところ】

・洗濯に使用する水が少ないため、節水性に優れる

・少量の水で洗うため、洗剤の密度が濃くなり皮脂汚れに効果を発揮

・干す必要がなく天気や季節に左右されないので、効率的に乾かせる(*これは乾燥機のがついている場合)

・衣類が絡みづらいので、シワにならない

     【×悪いところ】

・持ち上げて叩き落とす洗い方なので、衣類が傷みやすい

・少ない水で洗うため、色移り・黒ずみが目立つことがある

・値段もサイズも大きくなりがち

洗剤

日本人の方がシンガポールで初めてドラム式の洗濯機を使う際に注意されることは、泡が良くでるタイプの洗剤ははだめということです。ついつい日本で使い慣れた洗剤をそのまま使われる方が多いようですが、日本で縦型洗濯機(トップ・ローディングという)を使っていた場合は、泡がたくさん出るタイプの洗剤ですので使ってはいけません。ドラム式の場合、使う水量が少ないためな泡が出過ぎると洗剤が衣類に残り薄汚くなることや、泡が出ることで故障の原因になりやすいということです。泡が出にくいタイプの洗剤はこちらではLow Suds(ロー・サッズと発音)以下の写真のようなものです。尚以前は液体洗剤にはロー・サッズのタイプは無かったようですが最近は液体タイプのものもあるようです。

【カビ】

もう一つ洗濯機にかんして良く聞く問題としては、カビの発生です。湿度の高いシンガポールですので、勿論カビが発生しやすいのは確かです。それを防ぐ簡単な方法として言われているのは、未使用時はドアを開けて湿気を外に出す方法です。その他ウェブ上で探すと、時々洗濯物無しで高温設定にて、酢を入れて洗濯機を洗浄するというものがありました。日本のウェブ上で『洗濯機にカビができるのを予防する8つの方法』というのが紹介されてましたので参考にしてください。

 

【動かなくなる】

洗濯機の故障として一番多いのがドラムが動かなくなることでしょうか。簡単な理由としては、1)ドアがきちんと閉まっていない、2)洗濯ものが偏っている等の場合には、ドアを締め直したり、洗濯物を分散させたりという方法で簡単に解決ができるかもしれません。それ以外は、モーターの回転でドラムを回すのに必要なベルトが劣化や切断した場合等自分で修理することは無理でしょう。その場合にはメーカーのサービスセンターかその電化製品を修理する専門業者に依頼するしかありません。ここに『ドラム式洗濯機のドラムが回らない時の対処法と修理費用』というサイトがありましたので参考にしてください。

 

【ドアが壊れる】

その他に洗濯機で私のお客さんで経験したのが、ドアが壊れたという事態でした。このお客さんの場合、入居中に2回あったようです。1回目はドアが開かないので、力を入れて開けようとしたらヒンジの部分に近いプラスチックの部分にヒビが入ったということでした。この時は1年の保証期間中だったので、修理費用が掛からずに修理してもらいました。2回目は洗濯中に洗濯機が止ってしまったとの報告でした。水がドアから漏れてくるという状況で、何とかドアを開けるとゴムパッキン(英語ではGasket:カスケット)が外れてしまい、またドアにもヒビが入ってしまったということでした。

メーカーのサービスセンターに修理を依頼し、たところゴムパッキンの部品代と出張費込みでS$171.55でした。業者の技術者にこんなに簡単に壊れるのは欠陥商品で、修理代はメーカー負担が当然だと反論しました。しかし支払わなければそのまま取り付けたものを外して持ち帰るといわれ泣く泣く払わざるを得ませんでした。その時は一応使えるということで、ドアの修理はしなかったのですがやはり明け渡しの際に家主側から指摘されて、ドアの交換で$250と言う見積もりがきました。この洗濯機のメーカーはElbaというメーカーで、あまり品質は良くないと思います。多分この2回の修理代を足すとこのメーカーの新しい洗濯機が購入できるのではないでしょうか。家主側は結局、修理するより新品と交換したほうが良いということで、ドア修理代の$250分をテナントが負担する形で新品を購入することになりました。家主側には、このメーカーは良くないので多少高くてももっと信頼できるメーカーの商品に変更すべきとアドバイスしましたが、結局先方から送られて来た領収書を見ると同じElbaの洗濯機でした。結局洗濯機の品質というよりも家主の質の低さが最大の原因だと痛感する次第でした。

 

【要注意ブランド】

私の経験からすると、壊れやすい洗濯機や乾燥機のブランドを挙げると以下のようなものがあります。もし賃貸の予算と物件の提示レントに余裕がある場合は、買い替えてもらうとか少額修理条項の適用から除外してもらうことを交渉してみてはいかがでしょうか?

  1. Electrolux
  2. Elba
  3. EF

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