シンガポールのディベロッパーは新しもの好きで、余り考えずに新しいものを取り入れようとします。電子ロックはそんなに新しいものではありませんが、日本のマンションではまだそんなに普及していないのではないかと思います。こちらでは結構普及していて、特にここ10年以内に建てられたコンドですと、半分以上が電子ロック等を使っている感じです。ほとんどの電子ロックは乾電池を使っていますので、電池切れが起こります。電池切れが起こると、液漏れが起きやすいようです。(パナソニック参考記事

 

2週間前この問題で冷や汗をかきました。ある会社の方が早期帰国でその後に後任の方が入るということで去年10月から今年2月まで空き家状態となっています。私もエアコンの修理などで前任者の方が退去された後も、カード鍵を預かって何度か入室していて全然問題ありませんでした。しばらく入室していなかったのでつい2週間ほど前窓を開けて換気しょうと伺った所、カードをかざしても全然反応しません。Samsungの電子ロックでパネル部分に手をかざすと数字2個が点滅し、それをタッチしてカードをかざすと開錠するものでした。すぐにSamsungの電子ロックの代理店を探し電話して事情を話したところ、多分電池切れなどので9V電池で充電して開錠してみてくださいということでした。

9V電池                                   

 

9V電池用コネクター(クリップ等よりこちらの方が良い$2.5)

 

急遽近くのスーパーで購入して戻って充電しようと電池を取り出してマニュアルをみると、『室外側本体の下部の外部電源(非常用電池)接点に9V電池を接触させたままの状態で解錠作業を行ってください。』という説明なっています。ただ現状を見るとドアの開閉が反対向きになっていてロック本体の右側にある電池接点がドア枠に近すぎ、電池を接点に押し付けることが出来ないということが判明。

代理店に電話してどうしたらよいか聞いたところ、クリップ等の金属製のものを使って電池の電極と接点をつなげたまま開錠の手順を踏んでくださいということでした。手元にはクリップ等なかったので別の日に来ることにして試した時のビデオが以下です。


片手に携帯を持ちながらやっているので分かりずらいですが、右手で電池にクリップを括り付けて接点につけているのですが『ピンピン』という音がするのみでパネルに数字が点滅しません。また代理店に電話してアドバイスを仰ぐと、多分液漏れを起こしているので、非常開錠用のキーを持っていればそれで開けるしかない。それが無ければ、後は鍵屋に頼んで鍵を壊さないでドアを開けてもらうしかないようです。家主のエージェントに事情を話し家主側に非常開錠用のキーがあるか確認してもらう一方、代理店から紹介してもらった鍵屋に電話して費用がいくらかかるか聞いてみました。やり方がいくつかあり難易度により費用が違うが$150-250(12,000~20,000円)とのこと。ただ電池漏れ等でロックそのものが使用不可ということであれば、ロックそのものを取り替える必要がありその場合は同じロックであれば$540(約43,000円)ということでした。もしロック取り換えとなると、鍵屋の開錠費用とロック取り換え費用で$700~800(56,000~67,000円)とかなり高額になる模様でした。実際にテナントさんが住んでいる間に起こっていれば、そのテナントさんも負担せざるを得ないと思われるかもしれません。ただ今回は誰も済んでいない時に発生したため、誰に負担してもらうのかと『冷や汗がたらり』という感じでした。

 

家主側には確認したが見当たらないようだとのことでしたが、家主の奥さんが旅行に出ていて1週間後帰ってきたらもう一度確認してくれるという返事。1週間待って確認しましたが、やはり無いようだとのこと。もう他には方法は無いと鍵屋に開けてもらう日程を調整していると、もしロックが壊れていた場合ロックの取り替えが必要であり、その場合には同日にやってもらわなければ家の鍵が開いたままになりまずいということに気が付きました。ロックの取り換えについては鍵屋は、電子ロックは6~7年ごとに問題が発生するので、通常のキーを使うタイプに変更すべきとアドバイスしてきていたので、それも含めて家主側に承認を取って置く必要があると感じもう一度家主側エージェントに確認を頼みました。

 

1日置いて先方から家主が夕方保管している鍵を全部持っていくので、夕方コンドに来てくれとの伝言がありました。家主のエージェントはいけないので同僚に行ってもらうように依頼したいうことで、夕方コンドへ行きました。家主は鍵が入っているケースを2つ抱えてやってきましたた。自分はどの鍵が何なのか全く分からないがといいながら、チャックを開けると家主側エージェントの同僚が『あっ、これこれ』と直ぐに指さしまた。自分の家でSamsungの電子ロックを使っていて、見てすぐに分かったとのことでした。そのカギを取り出してロックの下にある、鍵穴に差し込みまわすと簡単にドアが開きました。

ロックの下に非常開錠の鍵穴

 

ドアの後ろにあるロックの電池入れのカバーを外すとやはり液漏れが起きていました。電池を全部取り出し、漏れている液をティシューできれいに拭き取り新しい電池を入れると元通りに動き出し、ほっと胸をなでおろした次第です。上述のパナソニックの説明では『きれいに排除できた後に水分を多く含んだ布などで何度も清掃することでほとんど影響がなくなる場合があります。(アルカリ液が機器の内部に侵入した場合は清掃は不可能です。)』ということで、多分ロックの内部にまで侵入していなかったので拭き取っただけで復旧したのだと思います。確かに私自身が何度か開錠していており、電池漏れが起きてからそんなに時間が経っていなかったので大事に至らなかったということです。

 

ご自宅が電子ロックの場合にはくれぐれもご注意ください。ますは入居時に新しい電池に入れ替えること、家主側にそれを要求してよいと思います。ケチな家主やエージェントが『まだきちんと動いている・・・』といって渋った場合は、ご自分で取り替えた方が無難かと思います。マニュアルによれは、電池切れが近くなった場合『電池交換通知メロディーが鳴るや、電池切れのライトが点滅する等』と書かれていますが、多分どちらもなかったのではなかったのでは思います。そして3~4カ月に一度は全部電池交換するのが高額な費用を負担せずに済ませる最良の方法と思います。

 

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