JR四国牟岐線の終点、阿波海南駅から安佐海岸鉄道に乗り換えます。
安佐海岸鉄道は、以前は一般的な気動車が走る鉄道でしたが、
現在では路線バスがそのまま線路上を走ることができる「Dual Mode Vehicle」
通称DMVの路線となっています。
一般鉄道時代には阿波海南駅~甲浦駅のみのミニ路線でしたが
終点の前後をバスでそれぞれ補い、阿波海南文化村~阿波海南駅と
甲浦駅~道の駅宍喰温泉までそれぞれ延伸されています。
土休日限定で室戸方面にも足を延ばし、海の駅とろむまで向かう便も1便あります。
鉄道を延伸するとなると、費用は勿論、工事に年数もかかりますが
バスなら鉄道より簡単に延伸することが可能で、人気のある施設が開業したりすれば
鉄道より簡単に延長運転も可能です。
ただ、DMVは世界初ということもあり、いろいろと問題もある様です。
僕が訪れたゴールデンウィーク明けの時期は、土日便で
一部計画運休となっており、室戸方面のDMVも運休となっています。
この時は所有する3両の車両の内1両は定期検査中。
残る2両で運行を続けていたものの、もう1両も車両故障が発生し
残った1両だけでの運行となっていました。
定期検査が終われば、元に戻る計画でしたが、定期検査中に重要な不具合が発生
修理に時間がかかることになりました。
最後に残った1両も5月の後半に不具合が発生、使える車両が1両もなくなってしまい
現在のところ、安佐海岸鉄道は運行ができなくなってしまい、代わりに同じようなルートで走る
路線バスを案内しています。
代行バスではないので、55フリーきっぷは使えず、別途バスの運賃が必要です。
もしも、DMVでなく、普通の気動車であればここまで立て続けて不具合の発生はなかったでしょうし
もし仮に、事故や不具合で車両が使えなくなったとしても、JR四国の気動車など
レンタルすることも可能だったかもしれませんが、何分他にDMVを保有する鉄道はなくお手上げです。
当時は運休するむろと便に替わる路線バスを案内していましたが
全便運休の現在は、駅から最寄りのバス停の場所を案内しているようです。
DMVの問題点は車両が日本で僅か3両と希少なこともありますが
道路から線路に入る場合、車体前方を持ち上げ、同時に格納していた
前後の鉄道用の車輪を下ろします。
道路から線路へ入る場合、鉄の車輪を確実にレールにのせないと
脱線してしまいますから、特殊な運転技術も必要です。
線路から道路に戻る場合、逆に車体前方を下げて、ゴムのタイヤを着地させ
鉄の車輪を上げ格納します。鉄道車両より車体幅が狭いため、駅に着くたびに乗降口の
ステップが飛び出すなど、ギミックが多く、整備には時間がかかりそうです。
車体の上げ下げはノンステップバスでも多少行っていますが
それよりかなり大きく車体を上下する必要があります。
また、バスの運転手と鉄道の運転士は同じ方でバス用の中型2種免許と、
鉄道用の動力操縦者運転免許両方所有する必要があり養成には、時間も費用も必要です。
また、定員も座席18+立ち席3名+運転手・運転士1名で、乗客は最大でも21名しか乗れません。
鉄道車両なら定員オーバーで乗車しても、問題ありませんが、マイクロバスの場合定員オーバーは問題です。
元々乗客が少ない路線なので、大きな問題はないのですが、世界初のDMVとのことで
開業当初はインバウンドの団体客も多く、保有する車両をフルに使って団体専用便も走っていました。
仮に1両検査に入ると、全く予備が無い状態で、車両運用は綱渡りだったのかもしれません。
DMVという特殊なシステムを採用し注目を集めましたが、走れないとなると
公共交通機関としては問題です。運休が長引いたり特殊な車両のメンテナンスコストが
想定以上にかかってしまう様なら、バスへの転換が現実的なのかもしれません。
高知方面から奈半利までは鉄道がありますが、その先室戸岬を過ぎて甲浦まで
鉄道はありません。高知を徳島を室戸岬経由で結ぶ鉄道路線は永遠に完成しないでしょうね。
話を旅行に戻します。
僕が旅行した日は緑色のすだちをモチーフにした車両は走ることができ
無事定刻に、阿波海南駅へDMVがやってきました。
阿波海南駅のりばには駐車場のゲートのような遮断棒があり
一般車が間違って侵入しない様になっています。
勿論事前予約をしていないので、満席なら乗れません。
DMVに乗る場合、乗れるか乗れないかは大きな問題です。
やってきたDMVには2人くらいしか乗っていなかったので
途中駅からの予約でもない限り無事乗れそうです。
日常生活のブログ「短パン洗濯中」もはじめました。
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