こんばんは。

こどもきょうしつ♪Brioのやすえあきです。
 

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今朝、

ワイドショーで衝撃的な映像を見ました。

 

それは、

さくらさくらんぼのリズムあそび

実践されている保育園での話。

 

理事長兼主任という保育士さんが、

泣き叫ぶ1歳前後の園児に

「両生類のようなハイハイ」という

リズムあそび(?)を強要しているという映像。

 

見かねた別の保育士が

動画を撮って番組に送ったようです。

 

 

それはもう、

ひどいもので、

泣き叫ぶ子どもを

無理やり動かし、押さえつけ…

映像を見る限りでは

完全な虐待に見えました。

 

そして、

番組では、

「実際のさくらさくらんぼとはやり方が異なる」

ということも

はっきりと言われていました。

 

 

 

実は、

さくらさくらんぼのリズムあそび

ダルクローズのリトミック

混同されることが多いのですが、

全く違うものです。

 

Brioでは

「さくらんぼりとみっく」という

リトミックイベントをしていました。

紛らわしいですよね。

ただ、東桜のコミュニティーセンターで

始めたイベントだったので

そうネーミングしたのですが…

もちろん、さくらさくらんぼと

全く関係ありません。

 

 

それでも、

実践されている園が多いと聞きますので、

どんなものか調べてみました。

 


▲持ってるのに読んでなかった本。

 

 

そもそも、

さくらさくらんぼ

保育方法の一つなのですね。

リズムあそびが有名なので、

リトミックと比べられることが多いのですが、

本来ならモンテッソーリとかシュタイナーとかと

比べるべきものでしょうか。

 

環境の中で動きを獲得していく

というところは、

モンテッソーリ教育との共通点を感じます。

 

第1章の中に

「子どもは絶え間ない自発的運動の中で自らを育てていく」

という項があります。

まさに、モンテッソーリが言っていることと同じ。

 

 

ただ、

チラチラっと本を読んだだけでは、

全体を理解しきれないので、

これ以上は差し控えさせていただきますね。

 

 

第2章には

さくらさくらんぼのリズムあそび

について書かれており、

問題となっている

「両生類のようなハイハイ」

こちらに記載されていました。

 

 

この章の最初には、

さくらさくらんぼがどのように作られたか

というお話が書かれていました。

 

そこには

倉橋惣三先生、

戸倉ハル先生と、

もはや歴史上の人物感のある

そうそうたるメンバーから学んだことが

記載されていました。

 

そして我らが小林宗作先生から

リトミックを学んだということも。

 

そういった、

幼児の音楽教育を学んだうえで、

それをもとに作られたのが

このさくらさくらんぼのリズムあそび

ということなんですね。

 

ほら、

斎藤公子先生ご本人の著書にも

これがリトミックとは一言も書いてない。

 

だから、

全く別なものなんですよ。

 

もちろん、

それを否定するつもりは

全くありません。

(否定できるほど理解できていないですし)


 

私の理解としては

さくらさくらんぼのリズムあそび

運動教育(って言うのかわかりませんが)

であるということ。

 

音楽教育的な側面は

そんなに感じられませんでしたが、

身体をどう使うか、

そして、身体を使うことで

脳を発達させていく。

そんな教育なんだと思います。

 

ですから、

リズムに合わせて動く

という共通点だけで、

リトミックと混同してしまうのは、

たぶん斎藤公子先生もダルクローズも

びっくりなわけですよ。

 

 

 

 

で、

本題。

(やっと。)

 

問題となっている

「両生類のようなハイハイ」も、

それ自体が悪いものではないんです。

 

例の保育士さんが

とんでもないやり方をしていただけで。

 

足の指でしっかり床を蹴って

全身運動を行うことで

身体や脳を発達させていくという

ちゃんとやれば理にかなっている動きなんです。

 

 

他のメソッドと比べて、

良いか悪いかということは置いておいて、

 

そういった利点については語られず、

本来はこんなやり方じゃないという注釈も

全く印象に残らず、

ネットのまとめニュースのコメント欄には

「両生類のハイハイ虐待じゃん」とか、

完全に誤解されて書かれてしまう。

 

それがね、

とっても残念なんです。

 

 

私が専門としている

モンテッソーリ教育

皆さまご存知のように

藤井聡太さんで一躍有名となりました。

 

リトミック

十何年昔ですが、

愛子様がやっていたということで

ブームになったことがあります。

 

そうやって、

良いことで有名になるのは良いけど、

 

こんな間違ったやり方で、

さくらさくらんぼが有名になってしまい、

考案された斎藤公子先生も

天国でさぞかし嘆いていらっしゃることでしょう。

 

 

 

私は

モンテッソーリ教育が好きで、

ダルクローズのリトミックが好きなのですが、

さくらさくらんぼ全体が誤解されるのは

なんか悔しい。

 

この保育士さんの大きな過ちが、

それをトップニュースで大きく取り扱った番組が、

こんなに大きな波となって

良い教育やそれを信じて実践してきた人たちの心を

踏みにじっていくのです。

 

なんか、悔しい。

同じ幼児教育者として…。

 

 

最後に、

この本の中で

とても共感したところを

引用させていただきます。


 

↓↓↓

 

あくまでも子ども主体のリズムあそび

 

私たちは誰でもその気になれば、

歌は歌えるはずである。

(中略)

難しい伴奏曲を間違わずに弾くことに

専念して楽譜にばかり目をすえていたのでは

子どもが見えない。

目の前の子どもや、

または直接指導する保育者が見えなければ

リズム曲は弾けないのである。

 

 

↑↑↑


 

これを見る限り、

子どものことを思っての教育であることは

間違いないんだと思います。

 

私自身も誤解がないよう、

さくらさくらんぼについて

もう少し理解してから

出直します!

 

 

 

 
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