2月13日(水)
心悦認定こども園にて、カルク博士の来日記念講演が行われました。
カルク博士と言えば、オランダの教育心理学博士で心悦認定こども園が導入している「ピラミーデ幼児教育法」の開発者です。
子ども達のよりよい発達のために・・・
子ども達の将来の生きる力を育むために・・・
何より子ども達の幸福のために・・・
ピアジェやヴィゴツキーなどきちんとした教育理論と心理学をもとに開発された教育法です。
日本でも導入園が増え、未来型の教育として注目されています
カルク博士はというと・・・
園長を含め何度かお会いしたことがありましたが、蝶ネクタイが似合うとてもチャーミングで、気さくで紳士的な方です
今回、本園の保育に興味を持たれたとのことでこの光栄な視察・講演が実現しました。
さて、講演までの様子。
前日~当日の午前中は、カルク博士や保育関係者による保育視察。今回は中国や台湾からも視察者がありました。
保育環境や0・1・2歳児さんの育児担当制、3・4・5歳のサークルタイム、テーマ活動などなど・・・じっくり見られていました。
今月は プロジェクトテーマ「数」 という事で、3・4・5歳は数にちなんだあそびも行っていましたよ。
3歳は、「 分ける 」ことから・・・ くまさんの誕生日パーティー
に向けての活動へ・・・
4歳は、「 比べる 」ことから・・・・お店屋さん(ピザ屋さんごっこ)あそびへ
5歳は、「 いろいろな数に触れよう 」 から・・・身の回りの色々なモノ・人の数を調べる活動へ
(前回の数探索の様子)
実際にグループごとに園内・園庭を探索して調べた結果をもちこんでグループでまとめて
発表!
それぞれ数え方や数える視点(分け方・・・色、大きさ、その他)も違って、面白い発表になりました。
○人
○台
○本
○個
・・・モノや人によって数える単位も違う
2つで1つのもの(シューズ、こま~こまと紐)
・・・対の関係
にも気付いた子ども達です。
こうした友達とアクティブに動いて調べたり、話し合ったり、作ったりしながらの活動が盛り上がる年長クラスです
午後は、カルク博士による記念講演
教育や療育関係者などの参加もあり100名程でお話を伺いました。
本園の職員も参加して、改めて勉強させていただきました。
保育者として、
1.乳幼児期を大切に捉え、どれほど丁寧に関わることができているか(アタッチメント)
2.言葉のやり取りが豊かにあるか(関わりが作業的になっていないか)
3.豊かなあそびと学びのある環境を整えることができているか
(子どもが自己選択・自己決定できる環境)
4.その中で、子ども達の力を引き出せるような関わり(サポート)ができているか
5.子どもを現実から抽象の世界(知っていること・できること→知らないこと・あと少しでできそうなこと)へ徐々に導く関わりが出来ているか
その保育者の役割を考え、具体的な方法論を教えていただきました。
何となく保育・教育するのと、きちんと理論を学んで意識して保育・教育するのでは全く子ども達への関わり方も変化します。
私達も今回、「今までの保育の当たり前」を改めて振り返り見直すきっかけになりました。
これからも、こども達が将来に向け、この乳幼児期に良い影響をたっぷり受けて、よい心・脳・発達を育んでいけるように、職員一同さらに保育の質を高めていきたいと思います
そして、今回の開催にあたりましては、カルク博士を始め、学校関係者の方々、国際臨床保育研究所の方々色々な方々にご協力いただきまして感謝の気持ちでいっぱいです。