平成30年に保育指針、幼稚園教育要領、認定こども園保育教育要領が改訂されました。
今回の改訂のポイントは、
小学校との接続の強化
3歳児、とりわけ乳児期からの教育の必要性
今までは、 教育=学校、幼稚園。保育所=あそび、保育(預りお世話する)するところ。小さいうちは教育なんていらないよ~。
といったイメージが強かったのですが(今でもあるかもしれませんね)・・・
国としてしっかり、教育は学校・幼稚園のみならず保育所にもすべて同じようにあると示されたのです。
つまり、0歳児から教育はあるということ
その教育とは・・・
子ども達が大きくなる20年後、もっとその先の世界はどう変わっているのだろう。そこで生き抜くにはどんな力が必要だろう?と予測しながら導き出した 生涯にわたる「生きる力」を育む教育なのです。
そして、幼児期にふさわしい教育のカタチとは・・・
遊びながら学ぶ、生活から学ぶ まさにリアルな学びなのです。
遊び、生活の中で自然と知りたい!と子ども達が自ら動き出すこと。「楽しい!」を伴うことが大切です。
幼児期に豊かな体験を通して、感じたり、気付いたり、分かったり。また発見したことを使い工夫したり、表現したり、自分達の生活に生かしていく。そういった経験が大切なのです。
今回、保育指針・幼稚園教育要領・認定こども園教育保育要領の中で共通する幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿が明確化されました。
1. 健康な心と体
2. 自立心
3. 協同性
4. 道徳性・規範意識の芽生え
5. 社会性との関わり
6. 思考力の芽生え
7. 自然との関わり・生命の尊重
8. 数量・図形・文字等
9. 言葉による伝え合い
10. 豊かな感性と表現
この10の育ちの項目が、これからの小学校との接続での合言葉になりそうです。
そして、もう1つ重要なことが、乳幼児期に自尊心・自己制御・忍耐力・やさしさといった非認知的能力を身につけることです。この非認知的能力は子どもの生涯にわたって大きな影響を与えます。
この非認知的能力は0~2歳のアタッチメント(愛着関係)=心の土台がとても重要なのです。
今、子ども達の将来を見据えて、幼稚園・保育園・認定こども園、そして小学校でも新しい教育の姿の模索が始まっています。
心悦認定こども園でも、
コーナー保育・・・子どもが主体的にあそびながら学べる環境作り
0~2歳の育児担当制・・・担当保育者とのアタッチメント(愛着関係作り)
3・4・5歳児のプロジェクトテーマ活動・サークルタイム・・・対話的な探究活動
と、一人一人を大切にした保育やまさに遊びから学ぶ!生活から学ぶ!保育・教育を大切にしてきました。
今改めて、行ってきた保育・教育の意味を噛みしめながら、子ども達の大切な幼児期の教育を担うべく、より一層努力していかなくてはと思い、園でも新教育保育要領について職員でも勉強会をしたところです。
難しい話になりましたが・・・
子ども達が将来に向けて、自分の人生を自分で切り開いていけるように、職員みんなでしっかりと子ども達と向き合っていきたいと思います